#359 目的は何かを考える癖をつける
さて、今日のテーマは「目的は何かを考える癖をつける」です。
これは僕自身がいつも意識していることです。
今までに職場内でいくつかのプロジェクトに携わってきたんですが、目的が曖昧である方法を実践して、うまくいったことはありません。
何にか物事を進めたいときには、いつも「目的」に立ち返る癖をつけましょう。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!
◾️湘南OT Interaction
作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。
それでは本題に入っていきましょう。
目的と方法の位置関係
何か物事を進めるには大きく2つのことがあります。
それは「目的」と「方法」です。
「目的」はその物事がなんのために、なぜ行われるのかにあたります。英語で言うと「Why」の部分ですね。
「方法」はその物事をどのように、どんなやり方で具体的に実践するかです。英語で言う「Who,What,Where,Which,how」などにあたります。
「方法」はとても具体的であるため、僕たちは肌感覚的にはその方法が物事を進めるために重要だと感じます。
何か課題を見つけたときに、
「こうしたらいいんじゃないか」
「もっと違う方法を使った方がいい」
などの議論が展開されますよね。
そしてその議論で決まった方法を、スタッフに伝えて実際に動かしていく。
この時に、スタッフがうまく動き回って、実際に物事がうまくいいく時とそうでない時があると思います。
そしてうまくいかない時というのは、この「目的(Why)」が共有されていない時です。
「目的」が理解されていないと「方法」のみが先行します。
何か新しい取り組みというのは、少なからず今までの習慣を変えることになります。
習慣の変化によるストレスは大きく、基本的に反発心が強くなるのが人間です。
「方法」のみを伝え続けると、どうしても「こうやってください」という押し付けの印象が強くなります(指示する側はそのつもりはなくても)。
これでは、どれだけ良い方法を実践しようとしていても、その必要性を周囲のスタッフは理解できずに、頓挫してしまうことが多くなります。
これは「どうしてその方法が必要か?」を伝えきれてないことに大きな原因があります。
要は「目的」の部分です。
「目的」が理解できれば、実践する人からすると、その成果や求めるところを理解できるので、どのように立ち振る舞えば良いかが分かりやすいです。
また、この「目的」が、自分たちの業務や実践をより良くしたりするためであるほど、その必要性を理解することが可能となります。
目的をどのように伝えるかにもポイントがありますが、とりあえず「何のためにその方法と行う必要があるか?」についてはしっかりと共有するようにしておくことが必要だと思います。
その「目的」が周囲にどのように理解されようとも、必要な理由を伝えることで「方法」をただの批判対象ではなく、改善の余地のあるものとして捉えられます。
「そんなの当たり前だよ」
「そこまで言わなくても分かるだろう」
と、たかを括っていると、足元掬われますよ。
もう一度自分の胸に手を当てて考えてみましょう。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
◾️質問箱
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