"学び"のプロセスを振り返る

自分の外国語学習(特に韓国語・台湾華語)の経験から考えたことですが、未知の外国語を学び、習得していくプロセスは、概ね以下のような流れになるのではないかと思われます。

①耳から聞こえてくるのは、繋がりのある"ただの音の連続体"
②(一定の文脈の中で)単語を覚え、文法を学ぶ
③少しずつ"ただの音の連続体"から語が認識できるようになり(一部の)意味もわかるようになる
④上記②と③を繰り返す中で、徐々に認識の幅が広がり推論も働きやすくなる
⑤いつの間にか、"ただの音の連続体"が"理解可能な音の連続体"になる
⑥そして、ある日突然、自分が"できる"ことに気づく

ざっくりとではありますが、私の場合、こんな感じでしょうか。
尚、当然のことですが、⑤に至るためには様々な文脈での②から④の反復、量的な蓄積が必要になってきます。
で、この一連の流れの中に、脳に新たな言語が"馴染んでいく"原理が隠されていると私は思っていて、そこを理解した上で、教育実践者は学習者の"理解の質"と"モチベーション"をコントロールしつつ、どういったアプローチで支援していくのかを選択することになる。

あと、絶対忘れてはならないのは…

(a)基本、学習者は母語であれば多くのことはすでに"できる(だろう)"ということ(b)人は常に推論を働かせながら生きているということ

特に例の参照枠を"参照する"際には、この2点はとても重要(意味深)。

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