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【コラム】人間トック?

日本社会が全体的に「街の俊才」タイプの人間の"扱い"(management/coaching)がヘタクソだ、ということがあるのだと思います。文系・理系は(学問的系譜からいっても)あまり社会的には評価対象として関係ないでしょう。(理系にも、「こつこつ型」(手ごろでがっちり型)もいれば「爆発型」(リスクテーク型)もいる。大体半々)確かに、最高学府の中の更に頂点と言われるらしい「東京大学」について考察しても、文一・二タイプと理一・二・文三タイプは大きく違うように思いますが、文系・理系という対立軸ではないです。これは、「求めている人材」が多分違うのと、「内部での選択の自由度」に起因しているものと思われます。

また、例えば、法を「作る」と「執行する」では、脳の活性化部位が全く異なるのにそれをちゃんぽんしている所に法学教育の不幸があるし、<法を「作る」>と<自然科学的に新たな理論を構築する>は同じ活性化部位なのに、理系・文系という下らない分け方(ある種、ひよこの刷り込みに近い...非科学的な分類のし方(笑))によって学問領域的に対立が生じているところに閉口せざるをえません。

また、「サイエンスそのものに対する関心」は、大いにあると思います。子供たちはみな(半分くらいは)サイエンスに大きなあこがれを有しているものと考えています。

「サイエンティストがオタク」というのはどうかなぁ、という気がします。でも、そういえば「政治オタク」とかも沢山世の中には居るかもしれません:-)

社会的成功なるものが、富と名声が全てであると考えられているような社会では、サイエンティストやエンジニアに、富の成功モデルを与えてやることでしか、社会的な敬意やあこがれを喚起することはできないかもしれないと思います。

「評価」とか「評判」のメカニズムが日本においては明らかに欧米諸国と異なるにもかかわらず、米国で半分くらいの人間に(のみ)信奉されている「富の成功モデル」とやらの表層だけを削りとって世の知識人とやらが流布したが為に、「社会的な敬意やあこがれ」について言えば「歪んだ意識」が根強いのではないでしょうか。

(LED訴訟に関連して)一連の「相当の対価」訴訟を通じて技術者たちが獲得したお金で、「組織」に埋没しがちな他の「半数」の理系エンジニア(イノベーティブ)がモチベートされるようなお金の使い道が開拓されるとよいですネ。#東大あたりに寄付して、銀杏の法衣でももらいます?:-)

「個」の活性化、に関し、「組織順応嗜好」の「半数」の人間の為にあらず、「街の俊才」タイプの人間の為に強調されてほしいものです(「組織順応/迎合脳嗜好タイプ」の人間/組織はだまっていても[破壊的イノベーション]なんて出来ないのだし。そのくらい、そろそろ「常識」として認知されてもよいでしょうに....)

規制緩和に習って ... 各地方自治体がイノベータ向けに"IT特区"ならぬ

"人間特区"

あたりを設定するとよいかもしれません。

(人間トック?:-) 

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追記:

(タイトル写真)フィリピンのボラカイ島にて

< シリーズ既刊 【東南アジアの天使たち(写真集)】 第10巻 - フィリピン編(1)>


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