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リノベーション体験談

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一級建築士である自分が経験した自邸リノベーション について書いています。
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#家づくり

リノベーションEXPO JAPAN 金沢に登壇!話してほしいトークテーマ募集します

2018年5月、妻と思い立って「戸建てに住みたくない!?」という軽いノリで始めた家づくり。 要望や予算などの条件の多くを叶えられるのが中古住宅を購入して行うリノベーションでした。 せっかく建築士である私がリノベーションするのだから、家づくりをする人の刺激になって欲しいと、工事期間中にイベントを開催し、完成後はnoteを始めとしたSNSで情報発信をしていました。 そして先月突然のオファーをいただいたのが「リノベーションEXPO JAPAN 金沢」への登壇依頼です。 「古民家買

本当に快適な住まいを知る方法

一級建築士で、築48年の中古住宅をリノベーションして住んでいる鶴見哲也です。 今まで設計士として、また居住者としてリノベーションの体験談を綴ってきました。 私が実家でも親戚の家でもない中古住宅を購入し、リノベーションという選択ができたのには理由があります。 それは自分にとって本当に快適な住まいがどんなものか考える力があったからです。 今回は、その秘訣をお伝えします。 1.全ては選択肢であるということローコスト住宅、建売、高性能な住宅、マンション、賃貸と家と呼ばれるものは沢

リノベで気にした断熱性能

私は、築48年の木造住宅をリノベーションして住んでいます。 どんな雰囲気かは写真をご覧ください。 希望に対して新築だとコストが合わないので、リノベーションという選択をしました。 そこで私は、建築士としてまた居住者として断熱性能に強くこだわりました。 なぜそこまで強くこだわったのか、理由をご紹介します。 1.低断熱の住まいは、嫌なことだらけ夏暑くて冬寒い家は不健康になりやすく、ランニングコスト(光熱費)が高いのが特徴です。 私が最も嫌だと感じた特徴が、その環境下での活動意欲

プロの私が失敗したこと

一級建築士の私が築48年の中古物件を購入して、リノベーションした体験談について書いていますが、今回は思い切って失敗したことについて書きます。 プロだってクライアントの立場に立つのは初めてで、分からないこともあります。 特に失敗したのはお金のことでした。 1.ノリと勢いではじめた家づくりまず、今回のプロジェクトはノリと勢いではじめたと言って過言ではありません。 そのため「アパート暮らしが嫌だなー」とか、「妻がフリーで写真の仕事はじめたし、スタジオなんかあったほうがいいでしょ!

床の間をあるものにリメイクした話

このnoteでは一級建築士で住宅の設計をしている私が、中古住宅を購入してリノベーションした体験談を書いています。 プロだからこその選択、決断、それらの理由についてなるべく詳しく書いて、これから住まいを手に入れようって方に新築以外にも快適な住まいを手にする方法があることを知ってもらうことを目的としています。 1.今までのおさらいこれまでを簡単に振り返ってみると、まずは一級建築士の私がなぜ新築住宅ではなく中古住宅を購入してリノベーションをしたかについて書きました。 答えは簡単