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リノベーション体験談

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一級建築士である自分が経験した自邸リノベーション について書いています。
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#住まい

本当に快適な住まいを知る方法

一級建築士で、築48年の中古住宅をリノベーションして住んでいる鶴見哲也です。 今まで設計士として、また居住者としてリノベーションの体験談を綴ってきました。 私が実家でも親戚の家でもない中古住宅を購入し、リノベーションという選択ができたのには理由があります。 それは自分にとって本当に快適な住まいがどんなものか考える力があったからです。 今回は、その秘訣をお伝えします。 1.全ては選択肢であるということローコスト住宅、建売、高性能な住宅、マンション、賃貸と家と呼ばれるものは沢

リノベ暮らし8ヶ月で気付いたこと

築48年の戸建て住宅をリノベして暮らし始めて8ヶ月、寒い冬を越し、猛暑の夏を越し、これから秋へと移り変わっていきます。 正直言って、この暮らしは実験的な取り組みでした。 想像以上に良かったこと、楽観視しすぎて見落としていたこと、両方ともありました。 そんなことをいくつか紹介します。 どんな住まいかは、こちらのnoteにbefore-afterの写真を掲載しています。 1.良かったこと:予想以上の断熱性能で快適無断熱の住まいをスケルトンにし、Heat20G2基準(Ua値0.4