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#33. インド旅行記:バラナシ(Varanasi) 前編

バラナシに行くのは4回目。たまに無性に行きたくなるガンジス川。何だろうねあの雰囲気。川沿いを歩き、座り、眺め無心になる。「何もしない」をする贅沢。1泊2日。何気に初のインド一人旅。それでは、スタート。

今回は往復路フライトで行くことにした。予定通り1030に出発し、1150にVaranasi空港へ到着。事前手配をしていたタクシーに乗り込み、1h程でゴードウリヤ(Godowlia)交差点へ到着。タクシーを降りるとゲストハウスのオーナーがいた。「今から娘が宿まで案内する」と言い、そこにいた中学生の娘にバトンタッチ。宿まで歩いて10分程の距離を彼女が案内してくれた。色々話してたんだけど「学校どう?楽しい?」と聞いたら「Ok」だと。「YesでもSo soでもなくOk?」と聞いたら「だってこんなに暑いんだもん。やってらんないわ」と言っていた。だよな、暑くて(?)俺も仕事なんてやってらんないわ。

宿は日本人にも有名な「Baba Guest House」。ガンジス川へも徒歩1分程の距離で、行動基点にしやすい場所にある。料金は1泊2日で総額4,500ルピー(約6,750円。宿泊1,700、空港往復2,000、早朝のガンジス川ボート周遊で800)。

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チェックインをして荷物を下ろし、ランチの前にまず川へ。今回のバラナシ旅行では2つのテーマを持っていた。それは、

①ガートを端から端まで行ってみる

②多少お金を払っても(それこそ日本人観光客向けの高い値段であっても)、これまでやったことのない経験をしてみる

ということ。①のガートは岸辺から階段になり河水に没している堤のこと。Wikiには"池や川岸に設置された階段状の親水施設"とある。②はまぁ経験主義ということで、友人と一緒の旅行だとやらないかなということを、多少ボッタクリ価格でも良いからとにかくやってみようかと。普段声をかけてくるインド人はほぼ無視しているが、邪見100%というのも、それはそれで何か機会を逸している気がしないでもない。

さて、川を歩いてるとまるでタイミングを図っていたかのように遭遇したインド人。日本語が上手で「どこ行くの?」と。「●●(レストラン名)に行く」と言うと、頼んでもないのに「案内するよ」と。はいはいよろしく。そのまま一緒にお目当てのIiba CafeとShiva Cafe & German Bakeryへ行ったが、どちらも閉まっていた。Shivaの方は何かもうオッサンが寝てた。

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さて、どうしようかと考え同行したインド人にオススメを聞き、そこへ行くことにした。案内されたのはベジレストランのSHREE Cafe。ターリー(色々な盛り合わせ)と何か色々入ってる飲み物(全然覚えてない)が美味かった。

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昼食を食べ終えると、そのタイミングでインド人が店の中へ。「これ終わったら僕のお店(スカーフなり色々)へ行こう」と言われたが、無視して「他に良いノンベジのレストランを教えて」とリクエスト。「いいよ」と軽快な返事がありマーケットを歩く。ちなみにバラナシは政府が観光誘致を目論み街のクリーン活動に力を入れているらしい。以前行ったのは2年前くらいだけど、確かにその頃と比べると変わった。赤茶色の建物が並び景観も随分綺麗になった気がする。観光客としては幾分残念な気もするが、住んでいる人はどう思うのか聞いてみると「それは大変好ましいことだ」と。観光客が来てお金をたくさん使ってくれればそれはHAPPYだと言っていた。

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さて、ノンベジのレストランを教えてもらいその後はお決まりの「私の店(スカーフ等)見てってよ」という勧誘。この時点で何だかんだ2hくらい一緒にいる。まぁいいよということで店へ行き、適当に雑談しそこで彼とは解散。この時点で時刻は1500頃。

さて、彼と別れ①を果たす為に川へ戻る。参考にしたのは『地球の歩き方2017~18インド』。最初のアッスィー(Assi)ガートから65番目のドゥルガー(Durga)ガートまで行くことにした(実際は84のガートがあるが『地球の歩き方』で紹介されているのは1~65番目まで)。ガートは区画?(棟?群?)事で区分けされており、ガート毎の看板が付いた建物が川沿いにずらっと並んでいる。形態、形状は様々。

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まずは65番目のドゥルガー方面へ。ドゥルガーガートは50番目のマニカルニカー(Manikarnika)ガートの中を通り行けるようなのでそこを目指す。ガンジス川沿いに火葬場は2ヶ所あるが、マニカルニカーガートはその内の1つで観光客に有名なガード(もう1つはハリシュチァンドラガート)。

と、マニカルニカーへの途中でガーデンパラソルスペース(そんな良いものではない)が並んでいた。染料を用いて額に"チャンドゥン(Chandn?)"という信仰を表す模様を描いてくれる(ちなみにこれが縦の模様の場合は"ティラカ"というらしい By ウチの運転手)。これこれ、こういう普段やらないものを今回はやってみたい。ということで、目があったおっちゃんにやってもらう。「いくら?」と聞くと「後で言うよ」と。どういうことや。まぁ自分の中で払う上限だけ決めたからいいやと思い彼にやってもらう。

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チャンドゥンを描いてもらい「私の言葉を復唱しなさい」と言われたので彼の発する言葉に続く。それが終わるとすぐ近くにある川沿いへ下り、そこで"マーラー"というマリーゴールドの花環をかけられまた同じように復唱を行う。

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すると彼がそのマーラーを首から取りじゃぶじゃぶとガンジス川へ浸す。「それを川に流すの?」と聞いたら、


「いや、もう一度これを首に掛けなさい」と。


絶対嫌なんだけど。浸したらもう流して終わりでいいじゃん。その空気あったじゃん。もう終わりみたいな。まぁ、でも言うから巻くか。で、そこから花をちぎって川へ流したりしてたら料金の話をしてきた。いくらと言ってくるかと思ったら、


「じゃあ、1万ルピー(約15,000円)だ」


と。


お前、流石にそれは吹っ掛けすぎだろ。ぼったくりのキャバか?6年前に上司と後輩で行った時の店かよ。でも、あの時は2hいて可愛いキャスト5人くらいついたぞ。これ、インドに住んでいる人はその法外さというか滑稽さが分かると思うけど、日本で例えるとどんなもんだろうなぁ。30分くらいタクシー乗って10万円とか言われるようなレベルか。「いやいやいやいや」っていう。ちなみに1万ルピーは今回のフライト往復料金とほぼ同じ。

そこから「払うわけない」⇒「じゃあ9,000(約13,500円)」⇒「高すぎる。1,000(1,500円)」⇒「8,000(約12,000円)でどうだ?」⇒「だから1,000しか払わん」といった問答を繰り返し1,000だけ渡して終わりにした。1,000でも地場のインド人からしたら相当高いと思うけどね。
(と思っていたが、後日ウチの運転手に聞いたら"あぁ、これめっちゃ高いよ。普通に500とか1,000する"と言っていた)

と、チャンドゥンを施しその場を後にする。

今回の旅行記は1記事で書き終える予定だったが、書いてみるとここまでで結構なボリュームになった(この時点で約3,000字)。続きは後編へ。

End.



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