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#26. ゴルフという名の社会人スキル

インドに赴任してからゴルフをプレイするようになった。それまで全くと言っていい程興味が無かったが、駐在員はやはり必要だよなぁと思い、赴任前会社の先輩に打ち放しへ連れて行ってもらった。2時間くらい練習したが中々上手く当たらない。とりあえず握り方だけ覚えたのでそれで良いかと思い、その1回の経験のみでインドへ来た。

赴任して2週間後に上司とラウンドへ。6月のインドはまさに灼熱。尋常でない日差しにうんざりしながらのコースデビュー。フルラウンドを回りスコアは確か140くらいだったかな。そこから何度かプレイする機会があった。友人、取引先、社内。練習は全くしないけど、今は120くらいかな。とはいえ、まだ馴染みはなく加減もできない。少し前に取引先と行った時は、偶々上手くいったオリンピックでぼろ勝ちして何か変な空気になった。「別にゴルフなんてやらなくとも」と意地を張っていた訳ではないが、仕事のパフォーマンスとはさほど関係の無いものだと思っていた節はある。ちなみに、青山商事創業者の青山五郎はゴルフをしないと決めていたようだ。ただ、初めて会う人とほぐれるきっかけにはなるし好きな人も多い。雑談の共通項でもある。共に回ることで生まれる関係性の中でしかなされない話もあるのだろう。となれば、行くメンバーとの関係性にもよるが、好き嫌いはさておき会社員として必要なスキルといえる。

これまでずっとスポーツ漬けの人生だったけど、ゴルフはあまりハマらない。嫌いではないし良いショットを打てた時は気持ちが良いけど、刹那的な瞬間の納得感が未だ薄い。水泳もサッカーも格闘技も、身体の動きに対しての結果が「直接的」という感じがする。ゴルフはクラブを通じるのでどこか「間接的」という感覚があり、それが違和感の原因だろうと思っている。上手く言えないけど。クラブをもっと自在に操れるようになれば、身体への親和性を感じるようになり、感情の湧き方も変わるかもしれない。

人間、興味の無いことは中々覚えられない。見聞きした情報(「(超)短期記憶」)を、海馬が「放棄する情報」か「長期記憶に移行させる情報」に振り分けられる。後者に選ばれた情報は前頭葉や側頭葉で保存され長期記憶となるが、自分にとってゴルフは前者と判断されているようだ。何度か回っているのに未だにルールも曖昧だし、ドライバーとサンドとパター以外のクラブの用途の違いが何かも分からない。カウントもクラブの選択もキャディ任せだ。

とはいえ、そろそろ本腰入れてゴルフに触れようと思う。身体を動かすのは好きだし、新しいことができるようになる楽しさはいつも心地良い。インドは練習もプレー費も安いしやるなら今だ。できて損することはない。

という訳で、ここでは基本的なルールとクラブの違いを纏めるだけの記事を書くことにした。興味の無いことでも、自分で調べて書いて纏めると記憶の定着率が段違い(自分調べ)。それでは、スタート。

<基本ルール>

まずはここから。まず「何をしたら何打のペナなのか」が分からん。

ーペナ無しー
・空振り
⇒ペナではないが1打としてカウント(⇒1打目で空振り⇒2回目で飛ぶ⇒2打)
ー1ペナー
・OB(Out of Bounds)
⇒規定の場所から山や林の中等、プレー区域外に出てしまうこと。ティショット(1打目)の場合は3打目として再ショット。2打目以降はグリーン上のカップに近づかない所にドロップして再ショット。

・ペナルティエリアで救済を受ける
⇒池やクリーク(コース内の小川)等の水域や、ブッシュ(Bush: 灌木<低木>が生い茂った藪のこと)や崖をペナルティエリアと言う。救済を受けずノンペナでそのまま打つことも可能。

・グリーン上でマークをしないでボールを拾う
⇒グリーンに乗った時は、ホール(直径10.8cm)に対してのボールの手前にマークを置いて拾うことができる。それを怠ると1ペナ。ちなみに拾ったボールは拾ってキャディーが拭いてくれる。(最初の1回のみ。これインドだけなん?知らんけど)ちなみに、軌道が他の人と被った場合(その人が打つ軌道上に自分のマークがある場合はパターを使いその幅分のみ横に動かし、自分のショットの時にまた戻す)
ー2ペナー
・バンカー内の砂にクラブが触れる
⇒これ知らなくて最初ガンガンつけてたら言われた。思わぬトラップ。

ペナは以上。

<クラブの種類と用途>

次にクラブの種類と用途。ゴルフバックに入れて持ち運べるクラブは最大14本。極端に言えば1本でもOK。ゴルフクラブを分類すると、ウッド、アイアン、パターの3種類に分けられる。

ーウッドー
元々このクラブのヘッドは柿の木(パーシモン)で作られており、その名残で同様の形のヘッドを持つもの。なるほど、ヘッドの形による呼称なのね。
1~13番ウッドがあるが、現在主流のウッドは1,3,5番でそれぞれ1W,3W,5Wと表す。1番はドライバー、それ以外はフェアウェイウッド(FW: フェアウェイとは短く刈り込まれた芝で構成されている打ちやすいコース内の場所)と言われている。ドライバー以外は「○番ウッド」と呼ばれる。ティーショット~残り190Y(1Y=0.9144m)くらいの時に使用。

ーアイアンー
残り200Y~100Y前後の狙った場所に飛ばすためのクラブで、ヘッドがチタンやステンレス等の金属製クラブの総称。形状によってマッスルバック、中空、キャビティの3つに分かれる。マッスルバックはプロ向け。初心者はキャビティが良い。番号毎で狙う距離が異なる。

1~3(4)番がロングアイアン、4(5)~6番がミドル、7~9番がショート。
1~4番はあまり使われず、セット売りのアイアンは殆どが5~9番セット

5番アイアン:180Y(名称:マッシー)
6番アイアン:172Y(名称:スペード・マッシー)
7番アイアン:163Y(名称:マッシー・ニブリック)
8番アイアン:142Y(名称:ピッチング・ニブリック)
9番アイアン:130Y(名称:ニブリック)

 さらに近づくと使うのはウェッジ。ウェッジは英語で「くさび形のもの」を指す。

ピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)など。

PW:110~120Y狙い。低弾道、ランニングアプローチ
AW:95~110Y狙い。PW、SWの中間、アプローチ
SW:80~100Y狙い。バンカー、浮かせたいアプローチ

ーパターー
グリーン周りからグリーン上にボールを収める為、グリーン上でカップに入れる為に使うクラブ。「ピン型」「マレット型」「L字型」「T字型」等の類があり、初心者はピン型かマレット型が良いらしい。

<その他>

その他いろいろ~

・オリンピック
⇒全員がグリーンにオンした時点でスタート。1打でカップインしたら以下の点数を獲得。
カップから遠い順に、金(4点)、銀(3点)、銅(2点)、鉄(1点)とし、チップイン(グリーンの外から打ったボールが直接ホールに入ること)の場合はダイヤモンドで5点。

・1~9番ホールをアウトコース(海外だとフロント9)、10~18番をインコース(海外だとバック9)という。

・スコアネーム

パー   :ホール、コースで決められている規定打数
ボギー  :パーより1打多かった時のカウント。+2、+3、+4でダブル、トリプル、クァドラプルボギー
バーディー:ボギーの逆で、パーより1打少ないカウント 
イーグル :パーより2打少ないカウント
アルバトロス:パーより3打少ないカウント。ダブルイーグルとも。
ホールインワン:1打でホールンイン

書いてたら大分覚えたわ。いい機会だから楽しめるようになりたい。

End.

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