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時給思考 Part1/3

おはようございます!毎日投稿36日目になりました。
今日も頑張っていきましょう!

“節約”の違和感

   以前、大学の部活の先輩と話をしているとき、その先輩のある友達についての話題になりました。その先輩いわく、その友達は(愛知から)ディズニーランドまで車で下道で8人で行ったら12時間かかったけどガソリン代の3000円(片道)だけで済んだ、と言っていたそうです。皆さんはこれについてどう思われますか?(先に言っておきますが、非難したり蔑んだりする気は1ミリもありません。)

恐るべし機会費用

   経済学を少しだけ勉強した時に、「機会費用」という言葉に出会いました。僕たちはよく、ある行動をやった時とやらなかった時を比べてしまいます。
 
   例えば、「テスト勉強のために教科書を読む」という行動をとる時、僕たちや教師たちは“教科書を読んだ場合”と“教科書を読まなかった場合”を比べ、「教科書をよく読もう」「教科書をよく読みなさい」という判断をしてしまいます。しかし、本当に比べるべきなのは、“教科書を読んだ場合”と“教科書読まなかった時間で他の勉強をした場合”です。つまり、やるかやらないかで比べるというのは、やった場合にそのために放棄したもの(教科書を読んだ時間、労力)を無視しています。この放棄したもののことを、総称して機会費用といいます。

   この機会費用という考え方を上の先輩の友達の話に使うと、いかに合理的でないかが分かってしまいます。つまり、ガソリン代の3000円だけで済んだというのは、8人の12時間分の機会費用を無視しています。
 
   試しに計算してみます。大学生がバイトした場合の時給を1000円とすると、実際にかかった経済学的な費用は、たとえ交代で運転して全員道中3時間寝てその分の機会費用を差し引いたとしても、

ガソリン代3000円+機会費用72000円(9000円×8人)=75000円

となります。一方、高速道路を使って行ったとして、片道5時間、1万円がかかったとしましょう。この時、

交通費10000円+機会費用40000円(5000円×8人)=50000円

になります。お分かりいただけたでしょうか?つまり、12時間かけて下道で行くより、その時間の1時間でもバイトか何かをして高速を使った方が遥かに合理的な訳です。しかも実際は、12時間車で移動する健康的な被害や事故の可能性による期待値的な費用などがあって上の差額25000円よりもう少し大きくなるはずです。

   また、交通費が上の計算で取るに足らないような額であることにも注意すべきです。僕は月に25000円を自己投資(本、教材、英会話など)に使うと決めていて、周りからはよく驚かれますが、それに費やす時間に比べたら大した額ではありません。月300時間(1日10時間)勉強するとすれば、機会費用は30万円です。25000円を減らすより、勉強効率を高めて機会費用を削減する方が合理的なのは明らかです。

   上にも書きましたが、そういった非合理的な行動を蔑むつもりは全くありません。思い出作りとしては全然1つだと思いますし、友達との時間はお金に変え難いという反論も分かります。しかし、その25000円を使うなら、車の中の数時間の会話より、もっとその友達とする他の体験に使った方がいいですよね。

まだまだ書こうと思ってましたが長くなってしまったので今日ここまで_。続きは明日。m(_ _)m

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