スタンフォード流 教育・育成法

こんばんは!毎日投稿141日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

1度目は許し、2度目で罰する

   スタンフォード大学マギーニール元教授は、「ペナルティボックス」というものを活用していました。ペナルティボックスとは、彼女が使用していた一種の考え方です。
 
   自分がリーダーを務めるグループの誰かに不適切な言動、行動があった場合、彼女は頭の中でその人をこの想像上のペナルティボックスという箱に入れ、自分のグループから一時的に締め出します。これはその当人に伝えられ、必要に応じてグループの中で共有されることもあります。
 
   この「箱に入れる」という考えは、一種の“からかい”であり、その人はグループの一員であることを再認識しつつ、同時に今後気をつけなければ追放されるという警告を受けることになります。つまり、ペナルティボックスは許容と処罰の緩衝材のような役割を果たすのです。実際には、「今のはペナルティボックスね」という感じで言うのだそうです。
 
   このように、何か良からぬことをした目下の人に対してすぐに罰を与えるのではなく、その前に一旦クッションを挟むことで、いくつかメリットが得られます。
 
   まず、入社したばかりの部下や善悪の判断がつかない子供が最初に失敗するのは、悪気がなかったものが大半です。そのため、1度の失敗は許す、という姿勢を示すことで、周りは敵ではなく味方だけどあなたが裏切れば敵になる、という態度を示すことができます。
 
   また、1度目の失敗を許容するという態度を示すことで、失敗を恐れない挑戦が促されます。更に、失敗してもそこから反省して次に活かせば罰は受けないことから、失敗を糧にしようとするモチベーションが高まります。
 
   ただし、「1度目は許しても2度目は決して許さない」ということをはっきりと示す必要があります。そうすることで、活発に挑戦する強固なグループが形成されていきます。

   以上のペナルティボックスの考え方は子供の教育や部下の育成に非常に有効だと考えられます。そういった立場にある方は、是非使ってみてはいかがでしょうか。

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