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ニュースはエンタメ

おはようございます。毎日投稿15日目になりました。
今日も頑張っていきましょう!

ニュースを見る人は偉い?

   「もっとニュースを見ろ」「ニュースは見ないより見た方が良い」と言われて育ってきた僕たちは、特に疑問を持つことなくニュースを教養として見てきました。
 
   しかし、冷静に考えてみると、ニュースを見ることははそこまで大切ではない、ということに気付くようになります。

ニュースを見るべきではない理由

   著者『Think ~』シリーズの著者ロルフドベリ氏は、「ニュースを見るなんていうことに大切な時間を割くべきではない」と主張します。なぜでしょうか?理由は大きく分けて2つです。

   まず、ニュースは見なくてもそこまで支障がない、ということです。ニュースを見ずに世の中のことをどうやって知るんだ、と思われるかもしれませんが、「そもそも世の中のことをそこまで知る必要があるのか?」とドベリ氏は疑問を投げかけます。
 
   僕たちには、自分の将来のこと、パートナーとの関係、友人関係、仕事や勉強など、ニュースが言う「○○の大統領が…」「○○県で事件が発生し…」といったことよりもっと知るべきこと、注意を向けるべきことがあります。それに、本当に大切なニュースなら、自然と他の人の耳から入ってきます。そのため、自分からニュースを見なくてもいいわけです。

   2つめの理由は、ニュースを見ないことで生活や人生が好転するからです。そもそもニュースとは、1つのビジネスモデルです。視聴者の恐怖心を煽る形で時事問題を放送し、視聴者の注意や関心をお金に変えているわけです。
 
   人は、良いニュースより(身の危険を感じさせるような)悪いニュースの方に注意を向けやすくなるように進化してきました。そのため、ニュースは注意を引くためにマイナスの感情をばら撒きます。注意を得るために物事を誇張するというのはエンタメと何も変わりませんし、プラスの感情を与えてくれるエンタメの方がずっとマシです。
 
   また、ニュースを日常的に見ている人は、見る習慣をやめることで、その時間を別のことをする時間に当てられます。1日30分見ている人なら、1ヶ月で15時間、1年で180時間です。

ニュースの99%は価値がないに等しい

   先日取り上げた「スタージョンの法則」はニュースにも当てはまります。スタージョンの法則とは、世の中の大抵のジャンルの9割はゴミ同然だ、というものです。つまり、ニュースの9割ほぼ無価値と言っていいでしょう。少なくとも、それらを知ったところで人生が良くなることはまずないでしょう。最近はニュースと媒体が増えてきて、芸能関係のニュースがごった返しになっているので、9割というより99%かも知れません。

スタージョンの法則の記事はこちらから⬇️

ニュースが更なる命を奪う

   ドベリ氏はこんな説明もしています。もし、日本で1万人が命を落とす東日本大震災のような災害が起こったとして、全国の1億人全員がそれに関連するニュースを合計で10時間見たとします。そうすると、ニュースによって10億時間もの時間が失われたことになります。これを40年という時間(その災害で命を落とした人の平均余命を想定)で割ると3000弱になります。
 
   つまり、1万人が命を落とした災害のニュースによって3000人の命に等しい時間が失われたわけです。何とも非合理的ですよね。

   先日、㈱豊田通商の取締役会長(最高意思決定者(?))の加留部淳氏の講演を聴講する機会がありましたが、「ニュースを見ていても本当の現状は見えてこない」と仰っていました。

ニュースの時間を本の時間に

   もう、ニュースを教養だと思って見るのはやめましょう。では世の中を知るにはどうするか。ドベリ氏をはじめ、多くの人の推奨はやはり本を読むことです。本は広告の影響が少なく、校正なども行き届いていることが多いため、真実が書かれていることが多いです。是非日々のニュースを見る時間を、本を読む時間に当ててみてはいかがでしょうか?

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