いつか持てるかもしれない素敵な感情
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私の定義上、春とは、春の匂いが強烈にする期間のこと。
だから、いまはもう春が終わったと感じる。
3月後半、まだ寒さが強く残る時期から漂い始めるあの匂いは、広く共有されているものなのだろうか。私が「春の匂い」と言うとき、その匂いを相手に思い起こさせることができているのだろうか。
花が咲きすぎて、その匂いが正確になんの花の匂いなのか分からなくて春の匂いって呼んでるだけだから、これは知識の負けを意味するのかもしれないとも思うけど、私は一生知らないままでいたい。
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春が苦手な人は多い。
春と強烈な憂鬱が隣り合わせに存在するらしい。
カルト的な人気を誇るロックバンド、神聖かまってちゃんの『死にたい季節』の歌い出しは
曲名では明らかにされていない季節が、曲が始まってすぐに明らかにされる。初めて曲を聴いた際、その歌い出しで一気に引き込まれた。その時の私はカルト的なファンの内の1人だった。
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私は時々、音楽で、超深いコミュニケーションを経験することがある。個人の感覚の違いや経験の違いなどすべての個人差を超えて、一方的に音楽がやってくる。
その時の「わかる」という感覚は、その過程で「わからない」を削ぎ落としている。
その事をアーティストと共有できている事含め、超深いコミュニケーションと思っている。
(真相はわからないため、一方的な感情を持っていて、申し訳ないなと思っています)
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哲学科に入って2年が経った。その中で驚いたことは、論理的な思考が求められるのと同じくらい、感覚(センスと言い換えてもいいかもしれない)を求められたことだ。
いつか持てるかもしれない素敵な感情を拾い損ねてしまわないように、思考も感覚も大切に抱えていきたい。
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作成者:こぎんみゅ
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