てふのフェイリン

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てふのフェイリン

小説書いたりなんかの記事とか書きます。感想などいただければ嬉しいです。 ツイッター https://twitter.com/TFeirin メール tef.hiran☆gmail.com (☆を@に)

マガジン

  • 【UE5アセット】Smart AIドキュメント補助解説

    Smart AIの使い方をゆるく解説します。Youtubeの公式動画と一緒に読むことを推奨します。

  • 連続パルプ小説『賞金ハンター・ブロスナン』

    危険が俺を呼んでいる――。スリル・銃・爆発・美女に満ち溢れたスペースSFアクション小説。

  • 連続パルプ小説『エージェント・キース』シリーズ

    舞台はもう一つの200X年。ナノカーボン筋繊維スーツを身に纏ったエージェント、キース・マグワイアが繰り広げる近未来アクション小説!

  • 逆噴射リスペクト記事集

    日々のメキシコ成分をDIYする。

  • 画面の弾幕(そら)を超えて、君に会う。

    女子高生ががゲーセンで巡り合うガールミーツガール小説。

最近の記事

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エージェント・キース#3「博士の娘」

これまでのあらすじ1 白いプラスチックパネルで覆われた取調室にはキースとミハイル博士の二人がいた。尋問を開始してから24時間が経過しようとしている。博士からはいまだに『組織』についての有力な情報を入手できていない。 キースの額から一粒の汗が頬を伝う。長時間の尋問を行うことは流石の彼でも消耗を免れない。  しかし博士の方は打って変わって、非常に落ち着いた物腰だった。尋問開始時は狂気的な笑みを浮かべ、とりとめのない言葉を連ねるだけだった。しかし時間と共にその病的興奮も鳴りを潜めて

    • 「無敵のヒーロー」物が今なお面白い理由

      「チート主人公」なる単語が出て久しいものだ。その言葉の定義はさまざまだが、少なくともその中に往年のヒーローを含めて議論される場面に出くわした覚えがない。  映画やテレビでシリーズが続き、毎度登場すれば必ず勝てる……そういうヒーローは古くから王道として親しまれ、多様な主人公像が発案された現代においてもその魅力は色褪せない。そういうフォーマットの作品を私は「無敵のヒーロー物」と称している。  今回はそんな「無敵のヒーロー」が心を掴んで離さない理由を、私なりに分析してみた。

      • 雑記 2024/02/19

         心の栄養が足りてない。仕事疲れにエックスを開いてポリコレだのフェミニズムだのAIだの鬱屈としたポストを眺めて「日本が…ビッグブラザーが…」と未来を憂うポエマーみたいな気持ちになるのがこの一年間のマイブームだった気がする。疲労と寝不足でスポンジみたいになった脳味噌にはそういう邪悪な刺激がジンジンと行き渡って気持ちがいいものだ。  そんな悪習慣を絶とうと思ったのは昨年末ごろのことだった。ある日フレンドから仲良しグループのdiscordサーバーに招待された。そこではメンバーがみな

        • 「ブレイゼンブレイズ」がVRの殻を打ち破る

           みなさんごきげんよう。私の名はマクゴナガル・フェイリン。かつてVRバイオハザード4のマーセナリーズで世界一を取ったことのある男だ。しかも「クラシック古城」という人口が一番多いであろう部門で勝ち上がったガンマンであり、「一応世界一」とは格が違うことをいっておこう。  今回アリゾナのトレーラーハウスから記事を書いているのは他でもない、MyDearestの「ブレイゼンブレイズ」のことを日本のみんなに伝えるためにキーをタイプしているのだ。  私はVRゲームのプロフェッショナルとし

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        • 連続パルプ小説『賞金ハンター・ブロスナン』
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        • 連続パルプ小説『エージェント・キース』シリーズ
          4本
        • 逆噴射リスペクト記事集
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          私のアバターを描きました。

          私のアバターを描きました。

          2023年のまとめ(映画編)

           今年は13作品くらい劇場で映画を見た気がする。というわけでその中からいくつかピックアップしよう。 ジョン・ウィック:コンセクエンス  キアヌが人をころすことでお馴染みのシリーズだが、本作は体幹ゲージやバイオのクリムゾンヘッドを思わせるゲーム的なアクションが特徴的で、スリリングかつ華のあるアクションがスクリーン上で繰り広げられた。  カラテで体幹ゲージを削がないと銃が致命傷にならない世界なので過去作以上に真正面で銃を撃ちまくる。さらに死体人口密度の高い本作にクリムゾンヘッド

          2023年のまとめ(映画編)

          2023年のまとめ(ゲーム編)

           今年遊んだゲームの中から「これぞ」と思ったものを順不同でピックアップした。上半期はピンとくるゲームが無かったが下半期に買ったゲームはどれも傑作と呼ぶにふさわしいものばかりだった。  なお、解説文の長さ=作品の良さではないので悪しからず。 バイオハザードRE4 バイオハザード「2」「3」のリメイクは全世界が待ち望んでいたものだ。あのストーリーがハイエンドなグラフィックになって帰ってくる・・・。  ところが続くバイオハザード4の「RE」版は不安を覚えた人も多かっただろう。何

          2023年のまとめ(ゲーム編)

          ゲゲゲの謎が見せてくれたサイバーパンクの反骨心(ネタバレ有)

           一昨日、なにやら評判になっている「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見に行ったのだが、まさか今年最高の映画になるとは思わなかった。あまりの衝撃にその翌日もまた見てしまった。水木しげる不在の中、あんなものを描いてしまったスタッフたちには頭が上がらない。  社会風刺を超えて人間の本質を問いただし、人類にはびこる「因習」を打ち破ろうというパンクな精神……これほど筆者の中でグツグツと渦巻いていたケイオスを刺激する作品は他になかった。これはまさしくA.I.とかV.R.の誕生でサイバーパンク

          ゲゲゲの謎が見せてくれたサイバーパンクの反骨心(ネタバレ有)

          バイオハザードRE4ざっくり感想

          オリジナル版は履修済みだけどすげー楽しめた。たぶん完全初見だったらベストゲームの仲間入りしてたはず。 戦闘面 オリジナル版との大きな違いはL2エイムR2射撃になったこと、なによりエイム中も移動できるようになったことだろう。しかし移動速度は雀の涙程度なのであまり意味を成していない。むしろ敵の物量・速度・耐久力が大幅に上昇しているので、結果的に立ち止まりながら撃っていた時代とゲームスピードが(良い意味で)変わらない。初めてバイオを手に取った時のヒリヒリした戦闘感覚を味わうことが

          バイオハザードRE4ざっくり感想

          禁じられた本当の「和の心」への回帰(「春画先生」レビュー)

          「革命前夜のロシア人がドストエフスキーを読んだ時の衝撃はこうだったのか――」かの文豪と比較するのはおこがましいかもしれないが、上映が終わってスクリーンから出た後は本当に脚がすくむ思いをした。今までのフィクションはどんなに素晴らしいメタファーや教訓があっても現実とは切り離された空想物語でしか無かったが、今作みたいにこれほどスクリーンの向こうから「これはお前たちの話だからな!」と胸ぐらを掴まれた思いに駆られたのはこれまで一度も無かった。  映画の開幕、(作中で)地震が起きるのだ

          禁じられた本当の「和の心」への回帰(「春画先生」レビュー)

          熟語リストが50語を超えました

           最近、知らない言葉を探してメモする「熟語リスト」づくりがマイブームです。今回のリスト作りは小説や記事を書く時に忘れないようにコツコツメモしていたものです。  そして気が付いたら50語を超えていたのでここで一旦公開したいと思います。熟語じゃないものもちらほら混ざっていますがそこはご愛嬌ということで。  ちなみにこのリストづくりを始めた切っ掛けですが、声優のファイルースあいさんのこのツイートが始まりでした。  いざ始めて見るとこれが面白い。普段より文章を注意深く読むように

          熟語リストが50語を超えました

          『都市と都市』ネタバレ感想

           小島秀夫の推薦図書ということで数年前に買ったのだが、ながらく積読していた本書を先日ようやく読み終えた。  自分がミステリーに慣れていないせいもあるのか、終盤まで話の展開が緩慢で、文字数の多さや改行の独特さで読み進めるのにエネルギーを使った。  とまあ、あらすじを読んで分かる通り、本著は国境がテーマの作品となっている。物語に出てくるこの2大都市だが、お互いに隣国の住民や物を「見て」はいけないという不思議なルールがある。もし破った場合、ブリーチと呼ばれる神出鬼没の組織に攫われ

          『都市と都市』ネタバレ感想

          双子メイドの冒険~幻の秘薬を求めて~

          「うへー、歩き疲れたよ…」 「実際に歩くと距離があるものね」  三日三晩の歩き旅の末、ようやく港町の門前にたどり着いた幼い双子のメイド少女。透き通るような空色の髪に狐のような耳と尻尾が生えていた。  妹のコユキは長旅でうなだれていた。一方のサユキは冷静な面構えで姉の面目を保とうとしていた。  二人はメイドに憧れる田舎の少女だったが、成り行きでとある館に迎え入れられた。だがその主人はとある奇病を患っていた。かつての母と同じ病に。それを見かねた二人は秘薬を求める旅を決意したのだ

          双子メイドの冒険~幻の秘薬を求めて~

          【UE5アセット】Smart AI備忘録#0「紹介PV」

           Smart AIはアンリアルエンジン5向けに発売されている多機能AIマネージャーです。  本アセットは敵や一般市民のAIをラクラク実装できるというもので、競合アセットに比べてかなりお手頃かつレビューの数も非常に多いのでおそらく鉄板アセットの一つなのだと思います。  下記PVのような機能が使えます。 ・銃撃戦AI ・インタラクトAI(特定ポイントで特定アニメーションを行うAI) ・ゾンビAI ・自動砲座AI ・監視カメラAI ・AIトリガー(触るとAIが反応するボックスト

          【UE5アセット】Smart AI備忘録#0「紹介PV」

          ジョン・ウィック4はユーザーライクな映画

          今回のジョン・ウィックはゲームのチュートリアルを作る上で実に参考になるかもしれない。 まず冒頭のラクダ銃撃戦シーンで「このゲームはLスティックとL1R1を使って敵をころすゲームです」ということを簡潔に明示している。カーチェイス等はビジュアルの掴みが強い上に操作を限定できるのでチュートリアルには最適なのである。 でもって続く本編ではこのゲームの基本システムを丁寧に紹介している。基本システムはざっとこんな感じ。 ・体幹ゲージを削らないと銃が直撃しない ・体幹を削るにはカンフ

          ジョン・ウィック4はユーザーライクな映画

          今月はクソゲーを大量に作ってみたけど

          今月は多く作品を完成させることを目的にクソゲー強化月間としていろいろクソゲーを作ってきた。ルールはエディタ内のみで遊べる範疇でもいいのでとにかく「完成」させること。たとえテンプレートにゴール演出をチョイ足ししただけのものでもOKという緩い規則で作りまくった。 自分が普段使用しているのはアンリアルエンジン5。しかし本期間中はテンプレートが豊富なUE4を使用したりした。玉転がしゲーム、飛行機で輪をくぐるゲーム、ドライブゲーム、ボウリング、覚えているのはこのくらいかな。 たしか

          今月はクソゲーを大量に作ってみたけど