販売員
「よかったら、ご試着できます」
「他のサイズもご用意あります」
「今シーズンの新作です」
アパレルショップに入って、商品を触るとこういった声掛けを店員さんがしてくる。
はっきり言って、煩わしい。と思っている人が大半だと思う。
それが苦手で実店舗での買い物を避け、ネットでしか買わない人もいると聞く。
僕も販売経験があるのでそんな言葉は掛けたことがある。
店員側からしても「煩わしい」と思われているのは本当のバカじゃない限りわかっているはず。
ではなぜそんな無駄な言葉を掛けてしまうのか。
それは経験上、先輩や上司からの”圧”がほとんど。
「声掛けを早くしろ。」
「入店してしたお客様、全員に声掛けしろ」
そんな指導を受け、監視されているような目線に耐えきれず意味のない言葉を掛けてしまう。
いわば悪しき風習。
僕個人の話をすれば、いつしかそんな声掛けをするのはやめた。
基本的にあまり積極的に声掛けはしない。
用件があればお客様側から話しかけてくるだろうと思っている。
話しかけるが苦手なお客様でも「なんか聞きたそうだなあ。」みたいな雰囲気が出ているからそのタイミングで声掛けをする。
その方が効率がいいし、買い上げ率も全然違う。
単に僕自身に合った接客方法だっただけかもしれないので、真似して欲しいとは思わない。
でも悩んでいる人は試してみてもいいかもしれない。
中には上司から怒られるから、そんなことはできないと思っている人もいるかもしれない。
でもその考えは根本的に間違っている。
販売員は誰の為にいるのか。何を相手に働いているのか考えてほしい。
上司の為に仕事をしても何の意味もないし数字に繋がらない。
お客様、買ってくれる人の為にやっている仕事であるからこそ、そこを中心に考えるべきだと思う。
上司に何か言われても、建設的に理由があってやっていることだと話せば納得してくれるだろうし、協力的になってくれるはず。
もし、それでも怒られるようであればそんな会社にいる価値はない。
そんな信念を持った販売員が増えればいいなと思っている。
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