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令和六年二月廿五日『第二回 黒酒ひとり』於・なかの芸能小劇場

令和6年2月25日、この日で落語協会は100周年。
なかの芸能小劇場の施設予約をした時はそんなことまるで頭になかったんですが、
会が近づいてきて「100周年の日じゃん」てことで【百川】をネタ下ろしすることにしました。

黒酒ひとりの前には前座の枝平とのトークライブをし、その後はグッズ販売をする黒酒市も開催。
あの手この手で注目を集めようともがいています。
二ツ目の内しかできないことは今のうちに全部やりたいですね。
あと何があるだろう?

◎トークライブ
ここで話したことは全部嘘ですが、他言無用でお願いいたします。
しかしこのトークライブ、もっと流行ってもいいんじゃないでしょうか?

◎黒酒市(物販)
赤字覚悟でしたが、想像していたより売れました。
が、勿論ノートと缶バッジはまだ余ってますので欲しい方は声かけてください。
常に2つずつくらい持ち歩いときます。
謝落祭で売っても良いかも。
しっかし忙しかった。

◎金明竹
高座で同じ噺を何度もかけていると、削ぎ落とされて精度は上がるのですが、破壊力は打ち止めになる感じがします。
で、たまぁにやると、噺を思い出すところから始めるので、再構築されて変化する。

前座の頃は頻繁にかけていた【金明竹】ですが、今回三ヶ月ぶりくらいにやってみたら大きく変わりました。
ずっとどうするか悩んでいた4回目の言い立てがまとまった気がします。
自分で言うのもなんですけど、もう少し削ぎ落として名刺代わりにしてもいいかもしれません。

◎笠碁
以前失敗した噺はすぐにどこかでリベンジしたくなります。
【笠碁】は1月に下高井戸の独演会でやったんですが、扇子を忘れて(実際は座布団の下にあった)しまい、煙草を喫む仕草ができず不完全燃焼になりました。
なので今回は喫みまくり。
いい感じに雨も降っていたのでちょうど良かったです。

師匠は、旦那と友達の非を平等して対等にしている、というような事を著書で読みました。(うろ覚えです)
私は対等になるように、旦那が自分で反省するようにしています。
あと、定吉をこき使うけど、ちゃんと「ありがとう」を言うようにしてます。

◎百川
雲助師匠の【百川】です。
圓生師匠の型ですかね。

雲助版は痒くもないところにも手が届いていて親切です。
何故芸者でなく常磐津の師匠を呼ぶのかとか、腑に落ちます。

白酒の【百川】を聴きすぎて、「師匠はここでウケてたなー」とかちょこちょこ考えてしまいました。
でも噺が進むにつれて、師匠と同じところで同じような工夫をする必要ないよな、なんてことも思いました。
百兵衛が何を言うか、どう訛りを聴き間違えるか、じゃないところでなんかしたいです。



今回は、前回のようないっぱいいっぱいではなかったです。
三席やる時は慣れた噺を一つ入れておくだけで随分違いますね──と、わかっているにもかかわらず、4/13開催の第三回黒酒ひとりは初演三席やります。
ネタ下ろし三席。
また稽古地獄の日々が始まります。

どっかで見たことあるデザイン。
間違えてお客さんがこっちに来るんじゃねーかという。

ちなみに4/13は私の誕生日でもあります。
成功させて良い一年にしたいと思います。


さて、黒酒市の売上から製作費と会場費などを引いた一部を被災地に寄付する話ですが、
ノートと缶バッジは本当にたくさん買っていただきましたが、お恥ずかしい話で儲けはプラマイゼロです。
手ぬぐいもたくさんお買い求めいただきましたが、そこから朝の時間帯の会場費とお手伝いをしてくれた前座さんへの謝礼を引いたら、あまり残りませんでした。
少なくて申し訳ないですが、今回は2000円だけ楽天ふるさと納税にて石川県に寄付させていただきました。
本当に微力ではございますが、一助になればと思います。
地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地におきまして、救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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