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音楽家の時間管理の歴史的流れ

哲学

神々によってすべて引き起こされていると考えていた古代ギリシャに、それを否定するタレスという人が現れて「万物の根源」を探し、ソフィスト達が後を継ぎます。

「万物の根源などない」といった相対主義のソクラテスが出てきて、弟子のプラトンが「本質は天上にある」と言い、アリストテレスは「本質は地上にある」と言い・・・つまり、神様は関係なくなったのです。

ただ・・・

ただ、キリスト教が流行出すと神様は批判はよくないので、哲学とキリスト教を融合するようになりました。アウグスティヌスが「理性と信仰は同じ」と言ったり、アクィナスが「スコラ哲学」という、とにかく最初は神様・・・というような雰囲気になります。

これが続くと「私」や「意識」に関心が行き、デカルトやライプニッツのような「生得観念」が生まれたり、ベーコンやヒュームのように「経験によるもの」と考えたりしました。

ドイツへ

生得観念の大陸合理論と経験論を合わせたのがカントです。ヘーゲルの弁証法まで発展し、やっぱり神様じゃなくて、「人間が考えている」という流れになります。

無意識

そしてフロイトの無意識やキルケゴールの「実存主義」で「一人ずつ頑張って生きようぜ」という流れが2回の世界大戦時に支持されました。

共同体

構造主義が現れ、それを批判するフーコー、デリダが出てきます。
 
ネットが発展するとグローバリゼーション(ネグリ)、コミュニケーション論(ハーバーマス)、共同体主義(サンデル)が登場して、今56歳のメイヤスーが思弁的実在論を唱えています。

もう一度戻る

これらは西洋の流れですが、私達日本人音楽家はお釈迦様、孔子、孟子、荀子、老子、孫子の流れはもちろん、仏教と西洋を合わせた西田幾多郎や、日本と西洋を合わせた九鬼周造、日本独自の「間柄」を述べた和辻哲郎などを全て知る必要があります。

時短本の罠

これらを考慮していない、ビジネスエリートの時短本がたくさんあります。私は日本のアホリーマンが書いた「時短テク100選!」みたい駄本は触りもしませんが、「時間」と書いてあるまともな本は読んでいますし、海外の書籍も原語で手あたり次第読んでいます。

あれ? この人今頃荀子が言ったことをなんで鬼の首を取ったように話してるの? 

などと笑えることが多々あります。 そして肩書きを見ると「UCLAのMBA教授」と書いてあるのです。

これが虚しい現実です。

ここをナントカしたいと思い、音楽家のタイム・マネジメント・セミナーを今年は開催することにしました。すでに満席です。

(帰国できれば夏辺りに音楽家の哲学に集中するセミナーを開こうとは思っています)

上記、知らない文字があれば緊急事態と思ってググって下さいね。

公式LINEで面談クーポンお配りしています。

津本幸司

最後までお読み頂きありがとうございました
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