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救急の日に羽ばたいた蝶はゴーゴーファイブを経てラストレインに繋がる|谷口賢志note

九月九日ーー「救急の日」。

毎年この日は、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』を思い出す日であり、自分の無力さを痛感する日でもある。

一九九九年。ノストラダムスが地球滅亡を大予言した年に、ゴーブルー/巽流水として、役者・谷口賢志が誕生した。

ブレスレットをして、変身(着装)し、様々な災害から地球を守るヒーロー。

実際は・・・その二十年後、地球を全て無に帰す仮面ライダーファルシオンとして・・・冗談はさておき、人生において地球を守れたことなんて一度もありゃしない。

今日も思い出し、痛感する。

外は雨。

焼けるような日差しの打順は終わり、ネクストバッターズサークルから肌寒さが意気揚々と腕を回してやって来た。長袖を引っ張り出して、傘をさして、あの洋館へ向かう。

舞台『RUST RAIN FISH』の稽古が、天を完全に味方に付けて、相応しい雰囲気を纏って始まった。

何処かの洋館。止まない雨。美しい水槽。その中でゆらゆらと漂う魚。名前を呼び当てることができれば過去を振り返ることができる伝説の魚ーー「オンリー・シルバー・フィッシュ」ーー得体の知れない主からの招待状。ひとつの部屋に集められた曲者揃いの人間たち。謎と嘘。導かれる真実と今。

稽古は界王拳三倍ぐらいの速さで進んでいる。

無量空処の中ぐらいの緊張感で創られている。

キン肉バスターぐらいの威力で謎を届けます。

上質なミステリーの世界を楽しんで頂きます。

人類にとって最大の謎は、「なぜ産まれ、なぜ生きて、なぜ死んでいくのか?」だと思っている。

その命題のずっと手前、すぐ目の前、僕にとって重要な謎は、「なぜ演じるのか?なぜ創るのか?なぜ届けたいのか?」であり、難問であり、モハメド・アリ、常に自問自答を繰り返している。

蝶のように舞い、蜂のようにサクッと解決したいけど、未だにどれも解き明かしたことはない。

バタフライ・エフェクトさん。

私の演技が影響して、地球の裏側までとは言いませんから、少しぐらいは地球守れませんかね?そうすれば謎はすべて解けるんです。僕が産まれた意味も、演じる意味も、ゴーゴーファイブになった意味もすべて繋がるんです。

荒唐無稽ではあるけれど、無理難題でもあるけれど、妄想し願うことは自由ですから、九月九日の今日ばかりは、地球を守るつもりで稽古します。もう今は変身はできないけど、あの日よりも強い想いを持って。

必ず、舞台『RUST RAIN FISH』で、幸せを繋げる。

劇場で、心よりお待ちしています。


●出演情報●

舞台『RUST RAIN FISH』


●ファンコミュニティ●

谷口賢志の『独演会』


今日も人生を彩ろう。

谷口賢志


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