意識を上げるのではなく最低限のラインを上げる
意識高い系みたいな言葉が嫌いである。
その言葉のおかげで、意識を上げるのがなぜか少し恥ずかしいみたいなところがありからです。
でも意識を上げないと成長に繋がらないのも事実な気がしていて。
ではどうすれば良いのか、そんなことを考えていました。
そんな時に昔を思い出して気づいたことがあります。
それは昔よりも意識を上げたわけではないけれど、最低限のラインが上がっているということです。
これでも成長につながるし、かつメリットがこっちの方が多い気がしました。
そんな本日は、意識を上げると考えるよりも最低限のラインを上げると自ずと意識も上がるのではないか。そんな話をしたいと思います。
ほぼ結論が出ている状態ですが、最後までお付き合いください。
・最低限を上げる
最低限のラインは人それぞれです。
上司だからと言って最低限のラインが高いわけでもないと思いますし、部下だからと言って低いわけでもないと思います。
例えば、メールを送信する際に誤字のチェックをどれくらいするか。ここでも個人差が出ます。
さらに言うと、自分の中で最低限のラインが高いものもあれば低いものもあると思います。
急いでいる時の優先度的なものです。
メールは大丈夫だけど資料は必ず何度も読み返す。みたいな。
作業のガイドライン的なものがない限り、自分でその最低限を作らないといけません。だからこそ、ここで個人差が出て、ここで意識の違いが現れたりします。
そもそもなぜ最低限を上げた方が良いと私が考えるかと言うと、それが当たり前になるからであり、個人差が出やすいからです。
当たり前という言い方より、基準となると言った方が正確かもしれません。
それ以下を許せない状況を作ること、基準をクリアしないと安心できない状況というのはある種最強の環境だと私は思います。
例えば、毎日勉強を2時間やっている人の最低限は1時間だとしましょう。
こうなると1時間でようやく自分を許せる環境になり、1時間未満だと自分を許せないことになります。
普段1分も勉強をしない人からすると考えられない状況だと思います。
意識を上げて毎日3時間勉強するぞ!!と目標を掲げるよりもとても現実的でとても良い環境だと思いませんでしょうか。
・最低限は下がらない
そして最低限を上げる最大のメリットはここにあると思います。
それが最低限は下がりにくいということです。
気分に浮き沈みがあるように、意識にも浮き沈みがあると思っています。
それはそうですよね。どうしたってやる気が出ない時は人間あると思いますし、目標を全然達成できない状況が続くと諦めることを考えてしまうのが人間だと思います。
なので最初から上を見るのではなく、現実を見て下から整備していくのが無難だと思います。
ベースを上げているので、そこから上がることはあっても理由もなく下がることは基本あり得ないんです。
仕事を8時間している場合、急に7時間になったら嬉しくないですか?
でも7時間も仕事をしているんですよ?
これは基準が8時間になっているからです。
7時間でも長いのですが基準が8時間なので仕事での7時間が優しく感じます。
こんな感じで、比較する対象が高い位置にあるか低い位置にあるかで、全く違う世界が広がります。
どんなにやる気が起きなくても、仕事が7時間なら頑張ろうと思えるかもしれません。それは普段が8時間だからです。
だからこそ、最低限を上げるだけで当たり前を、基準を上げることができるのです。
基準を上げるとその基準を比較対象とするので、意識とか関係なくその基準に到達したかどうかが判断基準となります。
・最低限を上げる際の注意点
最低限を上げることはつまり基準を上げないといけないので、当たり前ですが結構難しいです。
でも上を上げるのではなく、少しずつ少しずつ下を上げていくイメージなので、時間をかければ無理な話でもないと思います。
ここで最低限をあげる際の注意点を記載しておこうと思います。
それは最低限を上げた後に密度もあげる必要がある。です。
例えば、資料をチェックする際に経験を積んだ上司のチェックと自分のチェックが同じとは限らないですよね。
何度も何度もチェックをすることは良いことですが、経験を積んでいくにつれて確認する項目を絞っていくことも重要になってくると思います。
最初のうちは時間をかけて何度もチェックすることが重要になってきますが、経験と共にどれだけ最小限のチェックを短時間でできるかも重要になってくる。ということです。
また勉強時間の最低限を増やすことはとっても素晴らしいことですが、ただ長くなっただけの3時間と、濃い2時間とでは違いがありそうですよね。
最低限を上げる際には密度も意識していただくと、更に良い最低限のラインが作られるのではないかと思います。
拙い言葉なのに長々と読んでいただきありがとうございます。
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ではまた月曜日にお会いしましょう。
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