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過去に見た映画の感想を 書いています🖋

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最近の記事

『すばらしき世界』

ああ、最高だった。 美しくもあり、汚くもあり、 理不尽で、でも愛に溢れていた。 まっすぐだけで生きていけたら、 綺麗事だけで生きていけたら、 どんなに清々しいだろうか。 それだけで生きていくなんて 理想論だって、もう分かっている。 それでも確かに、 支えてくれる人、 支えようとしてくれる人はいて、 愛だってあって、 諦めたりせずにちゃんと手を離さずに、 離さないでいてくれれば…と 思わせてもらえた。 私たちはきっと似たような場面を 知っていて、場を丸く収めようとか 波風

    • 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

      吃音の症状を持つ志乃。 それを原因にして、言い訳にして、 いつも心を閉ざして逃げて、 どうして私は…って自分を かわいそうにしているのは 志乃自身のように見えた。 皆それぞれにコンプレックスや 悩みを抱えていて、 他の人からみたら「そんなこと」と 思われるようなことだって、 当の本人にとっては、 どうしても受け入れられなくて 愛せない部分だったりする。 向き合って考えて曝け出して、 受け入れようと努力して 立ち向かっていくのか、 逃げてにげて、自分なんかって思って 空気

      • 『ビューティー・インサイド』

        365日、 目覚める度に外見が変わってしまう青年。 性別も国籍も、身長も体重も、声も全部。 あなたを、 あなたとしているものは何か。 かわらない外見で、 コロコロと中身が変化して 別人になっていたのは自分のほうかもしれない と言ったイスの言葉が印象的だった。 それでも現実は厳しい。 新しいその人に慣れるには 時間がかかるし、 全くの別人になってしまった彼を 彼なんだ、と何度も自分に言い聞かせなければ 受け入れてくれない心。 一緒に日々を過ごして、 時間を共有してき

        • 『眉山』

          不器用というのか、自分の気持ちを お互いにうまく伝えられない親子の物語。 芯が強くてハッキリとしている母親。 娘を守っていくと決めた強さと、秘められた想い。 もしかしたら、間違ったことをしたのかもしれない。 世間的に見たら批判されるようなことを。 それでも愛していた、 愛しているという事実は変わらず、 咲子が愛した人の子供であることも変わらない。 言いたくても言えない気持ちが もどかしくて切なくて、そして美しくもある。 娘がつないでくれた2人。 あの距離で、言葉も交わさ

        『すばらしき世界』

          『恋は雨上がりのように』

          描かれている人物達と、 あきらと周囲の関係性や 店長と友人の関係性が素敵でした。 いつでも1人で感情を引き受けている。 悲しいも苦しいも悔しいも、 走りたいも恐いも。 そんなあきらの姿は強くてかっこいいけれど、 寂しさもある。 素直に、正直になれないあきらのことを わかって、受け止めて、気づかないような 小さな優しさと理解の積み重ねで支える 周りの人たちの愛が大きくて涙が出た。 大泉洋さんが演じるいけてない店長。 不器用だし頼りないけれど、 優しい人なんだろうなあと分か

          『恋は雨上がりのように』

          No.002

          夢と現実と妄想。 どんどんと境目がなくなってゆく。 夢を抱いて飛び込んだ世界。 純粋だった、何も知らなかった頃の 彼女のあどけなさと、叶わないと いう事と現実を知っている彼女。 同じ人物なのに違って見える。 観ているこちら側も境目が分からなくなって、 どれが現実なのかどんどん混乱していった。 ただひとつだけ確かにあったものは、 彼女と彼との幸せな時間。 とても輝いていて素敵だった。 きっと色んなものが彼女に影響を与えて、 沈んでいってしまうし、 自分自身でぎりぎり

          No.001

          罪悪感は一生消えない。 そして、相手が大切であればあるほど 消したくない、消えてしまうのが恐い とも思っている。 忘れたくない、薄れて欲しくない。 ずっと、握りしめていたい。 私だけ進むなんて 間違ってるんじゃないのか。 それを、痛みじゃなくて 温かい思い出として持つことができたら、 少しでも許すことができるのかもしれない。 『ちゃんと思い出してやれよ。 ハルタがどんな奴だったか。』 そうだよなって、 きっとあの人ならああ言ってくれるはず。 傷に寄り添ってくれる

          今まで

          はじめまして。 今までずっと書き溜めていた鑑賞や読書の記録。 残しておきたいなあと思って、 noteを始めてみました。 個人的な感想だから自己満足なものだけど、 少しずつ更新していけたらいいなぁと思っています* -------------------