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食パンの『1斤』と『1本』が勘違いされている件

金曜日はグルメ関連でいろいろ。
先週の厚切り食パンネタを引っ張ります。

そもそも『6枚切り』とか『4枚切り』とか、何を基準に4枚に切ってるの?という話しですが、『食パン1斤(いっきん)』を何枚にスライスするかという呼び方ですね。
じゃ、その1斤ってどんな大きさ?となると、一般にスーパー店頭に並んでいる袋入りの立方体(角食の場合)が1斤1つです。

大手メーカーの標準サイズでは、底面の一辺約12.5cmになります。これを表記された枚数にカットする為、業界では下記の厚さを規定しています。
・8枚切り 約14ミリ
・6枚切り 約19ミリ
・5枚切り 約23ミリ
・4枚切り 約28ミリ

私の友人のA医師のように『4cmの極厚トーストにバターをたっぷり塗って、再び焼き直してバターを沁み込ませて食べたい』といった場合には、オーダースライス対応のベーカリーショップで『3枚切りで』と頼めばよいわけですね。

1斤というのは、食パン業界独自の量目単位です。
もともとの日本の尺貫法でいうと、
1斤=16両=160匁(もんめ)=約3.75g×160=約600g
と計算されますが、パン業界はそれとは別物で、1斤=340g以上と定義されています。メーカーによりバラつきありますが、下限が340gで約400gのメーカー・商品もあります。

幅は先述のとおり大手商品で125ミリ程度ですが、流行りの高級食パン『のがみ』は約110ミリ、『にしかわ』は約95ミリ。1斤というサイズは幅寸法ではなく重量で決まるわけです(高級食パンに関してはまた機会を改めてお話ししたいと思います)。
食パンは元々はイギリスから渡来してきましたが、イギリスの重さの単位はポンド(漢字表記は)。1ポンド=約453gですので、実際にはこちらの方に近いかもしれません。

ところで、ベーカリーショップの食パン棚や焼き場を覗いてみると、店によってサイズは異なりますが、約40cmくらいの長さでスライス前の食パンの塊りを見掛けます。
あれを『1斤』と思っていらっしゃる方が意外と多いのですが、あれは『食パン1本』です。
要するに『焼き型』から取り出したそのままの形状ですが、店によって釜(オーブン)や考え方の違いにより『焼き型』の長さは異なります。
一般的に多いのは『3斤型』と言われていますので、全長が約40cm、1斤が3つ取れる大きさですね(両端の耳は切り落としますので…)。

一般家庭のお客さんが『1本』をお買い求めになる機会はあまりないでしょうから、パン屋さんの方では『1本ください』と言われても『1斤ですね』と流してくれるようです。『1本買い』されるのは、個人経営の喫茶店か余程の大家族でしょうから、常連さんですね。

あ、前回、私が『山食の厚切り』が好きな件を書きましたが、4枚切りにこだわる理由がもう1つありました。
食パンの消費期限は、大手メーカー量産品で4日、ベーカリーショップで2〜3日。単身生活ですので、1日1枚として消費期限内に食べきるには量産品4枚が限界ということです(笑)

※トップの美味しそうな画像は神戸市HORUSさんのサイトから借用しました。

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