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『およげ!たいやきくん』は昭和の日本型雇用へのアンチテーゼだった件

月曜日はキャリアを語る日。

いよいよ寒くなってきたので、スーパーの冷凍食品コーナーで『鯛焼き』を買って食べてみました。

レンジで規定時間チンした後、オーブントースターで軽く炙って余分な水分を飛ばします。今ドキは冷凍食品でも充分に美味いですね。

齧りつきながら思い出したのが、この歌です。

『およげ!たいやきくん』は1975(昭和50)年に発売され、現在まで450万枚を売り上げて『日本で最も売れたシングルレコード』としてギネスに認定されています。
発売当時10歳だった私も勿論、親にねだって買ってもらいました。

今になって偶々、この楽曲の解釈を巡って『サラリーマンの悲哀』云々の表現を目にしましたもので、ネットに溢れる面白い解釈を参考にしつつ改めて私なりに読み込んでみました。

※当時の物品税では『童謡』の扱いでしたので歌詞は本来ひらかななのですが、漢字変換して引用しています。著作権上の問題があるようでしたらご指摘願います。

毎日毎日、僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよ
或る朝、僕は店のおじさんと喧嘩して海に逃げ込んだのさ

工場労働者だろうか、単純な事務作業を繰り返すデスクワーカーだろうか。退屈な毎日に嫌気が差して、上司と喧嘩して会社を辞めちゃった。

初めて泳いだ海の底、とっても気持ちが良いもんだ
お腹のアンコが重いけど、海は広いぜ、心が弾む
桃色サンゴが手を振って僕の泳ぎを眺めていたよ

とはいえすぐに就職先は見つからず、社会の底辺と思っていた日雇い労働を始めてみた。妻子を養う負担は大きいが、仕事は自由で楽しい。時々飲みに行くスナックでマイクを握ると、ホステスがキャァキャァと手拍子してくれる。

毎日毎日楽しい事ばかり、難破船が僕の棲家さ
時々サメに虐められるけど、そんな時ゃそうさ逃げるのさ

長期間の現場ではドヤ街の木賃宿に。そこにはジャイアンのような厄介なヤツも居るけど、関わらずスルーすることにしている。

一日泳げば腹ペコさ、目玉もクルクル回っちゃう
偶にはエビでも食わなけりゃ塩水ばかりじゃふやけてしまう
岩場の陰から食いつけば、それは小さな釣り針だった

日当が安いので、ろくにメシも食えない。即席ラーメンにも飽きた。
そこで目についたのが魅力的な求人チラシ!

どんなにどんなにもがいても針が咽喉から取れないよ
浜辺で見知らぬおじさんが、僕を釣り上げビックリしてた

採用面接を受けに行ったら、前の会社の上司さじゃないか!
向こうもビックリだがこっちもバツ悪いね。
なんとか断ろうとしたが、あれよあれよと採用が決まってしまった。どうやら私の勤勉さと生真面目さが買われたようだ。

やっぱり僕は鯛焼きさ、少し焦げある鯛焼きさ
おじさんツバを飲み込んで、僕を美味そに食べたのさ

そう、私にはやっぱりサラリーマンが合っている。退屈でも、毎日定時に出勤して、定年まで勤めれば退職金も貰えるし。そうだ、私はサラリーマン…

こんな感じ?
ちょっと違うな…
知らんけど。

この楽曲を歌った子門真人さんの歌唱印税取り分に関する悲しい物語は、各自でお調べくださいませ…
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