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『パパから貰ったクラリネット』は実は壊れてなんかいなかった件

水曜日は音楽カテゴリー。
ちょっとディープなネタが続いたので、ちょっとほっこりするお話しを。

タイトルの通りです。正直、今知りました(苦笑)

56年も生きていると、ひょんなことから幼い日に間違えて覚えたり誤解していたことの真相を知ってしまい、Oh My Good!と叫びたくなることも多々あります。
そんなお話しの一つを、恥ずかしながら白状します。

クラリネットをこわしちゃった』というフランス童謡。
日本では1959年(昭和34年)に『石井好子とダークダックス』名義で発売されたアルバム『フランス子供の歌』が初出のようです。NHK『みんなのうた』でも何度となく放映されていますので、誰しもが幼少の頃に聴いて歌詞を覚えていらっしゃるかと思います。

ぼくのだいすきなクラリネット
パパからもらったクラリネット
とっても大事にしてたのに こわれて出ない音がある
どうしよう どうしよう
オ パキャマラド パキャマラド
パオパオパンパンパン
オ パキャマラド パキャマラド
パオパオパ

ドとレとミの音が出ない
ドとレとミの音が出ない
とっても大事にしてたのに こわれて出ない音がある
『クラリネットをこわしちゃった』訳詞;石井好子 作曲不詳

前半部分で、ド・レ・ミの3音が出ないと困っています。
私はクラリネットという管楽器を触ったことすらないので不確かなことは言えませんが、8音階のうち3音が出ないとなると楽器としては致命的です。
それって、本当に壊れちゃったの?
ボクが壊しちゃったの?
それとも、もともと壊れたクラリネットをパパがくれたの?
幼心にいろんな可能性を考えていました。

しかも歌詞の後半、

ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない
ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない
パパも大事にしてたのに 見つけられたら怒られる

とうとう殆どの音階が出なくなり、もはや楽器としての価値がありません。
ただ、幼き日の私の探求心が足りず、それ以上の詮索はせずに45年ほどの月日が経過しました


で最近、ネット記事を拾い読みしていて偶々知ったこと…
クラリネットは壊れてしまったのではなく、ボクが初心者だった為にまともな音が出せなかっただけ…。

確かに、小学校で習ったソプラノリコーダーや中学校で習ったアルトリコーダーでさえ、特定の音を出すのにコツが要った記憶がありますし、フルート尺八ともなれば一音でもまともに音を鳴らすことさえ難しいと容易に想像つきますね。

パパの立場になって考えても、さすがにドとレとミの鳴らないポンコツ楽器を可愛い息子にプレゼントするとは思えない。上手になって欲しいからこそ、誰が吹いてもすぐ鳴るようなオモチャではなく初心者向けであってもホンモノのクラリネットを用意したはずです。それをボクが見よう見まねで一生懸命に吹いてみたけれど、やっぱり鳴らない…という訳ですね。
1番でド・レ・ミが鳴らないと慌てていますが、その時点でファ・ソ・ラ・シがちゃんと鳴ったのか?というとそうではなく、その時点で全音階が鳴らない、鳴らせないということです(笑)


さて、それで終わってもいいのですが、『どうしよう、どうしよう』の後に続く、『オ、パキャマラド~』もやはり気になります。
一応、触れておくと『オ、パキャマラド』はフランス語で『Au pas, camarade』。
同志よ!足並み揃えてステップを踏もう!』という行進曲だったと言われています。つまり元々フランスでは子供向けの音楽じゃなかった。
日本語に訳した石井好子さんは、この響きが面白くて敢えて訳さずにそのまま使ったらしいです。童謡としての意味合いは、パパが息子に対して『リズムに合わせて!』と応援しているような感じだとか。でも、そもそも音が鳴らないのだから、リズム云々以前の問題ですね。

今回、たまたまクラリネットの真実を知ったわけですが、世の中にはまだまだ間違えて覚えていることがありそうです。

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