【こころ #29】精神障害を隠さず、社会の理解を広める
小川 貴之さん
小川さんの最初の一言は、予想外のものだった。「小学校高学年から、鏡を見ることが怖くなったんです」。学校で見た目のことを揶揄されて精神的に嫌になった。
「普通の人ではわからないぐらい、コンプレックスが異常になった」。そのまま中高大と鏡を見れないままに過ごし、大学3年生で就活を意識するまで再び鏡を見れるようにはならなかった。
後に調べると、「醜形恐怖症」。実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、多大な苦痛が生じたり、日常