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スポーツってすごいのかもしれない

カーリング女子、日本代表決勝進出。

急いでnoteを書いている。たまたま仕事が終わってからnoteを書く気分になれなかったのは、嬉しい偶然だった。

自国開催だった夏のオリンピックに比べ、冬季オリンピックはあまり真剣に見れていなかった。父がカーリング好きで、必死に家族に頼み込んできたので、夕飯を食べながら家族4人で準決勝を見た。

準決勝の相手はスイス。予選で1度敗北した相手へのリベンジだ。

どちらも正確に石を置いて、少しのミスが命取りになる張り詰めた状況の中、日本チーム「ロコ・ソラーレ」の笑顔と、明るい声色が緊張感をほどよく緩めてくれた。

テレビで見ている私たちは、カーリングの石の位置を真上から見ることができるけれど、選手たちは真横から見ることで今の位置や次に投げるべき場所を見定めている。あまりに滑らかな石の動きは、選手が石をなげているのではなく、石自身が自然とその場所に引き寄せられているようにも見えた。

「もぐもぐタイム」が流行した前回の平昌オリンピックのときはカーリングを見ていなかったため、10ラウンドもあることを今日初めて知った。あの緊迫感と責任感の中、長時間集中して競技に挑む選手たち。石を投げる時に、髪がゆるやかになびく様子と、真っすぐハウス(石を投げる円の部分)を見つめる瞳が美しい。

こんなにカーリング面白い競技だったとは。日本が勝利した瞬間、ここ最近で一番心が強く動き、握りしめていた拳を天井に向かって突き上げていた。

スポーツに無縁の人生を送ってきたせいで、スポーツ観戦の魅力はおそらく人より理解できていない。ただ、今日のカーリングを見て、スポーツ観戦が好きな人は勝ち負けだけを見ているわけじゃないのだとわかった。1つ1つ極められたアスリートの所作、ここまで歩んできたチームの想い、試合中の葛藤、選手と一緒に緊張を味わうことに魅力があるのだと思う。

自分の好きな選手ができて、好きなチームができて、歴史や背景まで知っているともっと面白くなるんだろうな。たった1試合で、ここまで夢中になったんだもの。カーリングとロコ・ソラーレについて十分調べて、決勝を楽しみに待とうと思う。