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表参道に親近感が湧いた一晩

東京は港区、表参道。

ふと髪を切ろう!と決意して、ホットペッパービューティーを眺めていたところ、ショートカットが得意な美容室を発見しました。

その土地のことは、その土地で過ごしている人に聞くのがいちばん。傷んだ髪をじゃきじゃき切ってもらっている間に、美容師さんに周辺でオススメの居酒屋を聞くと「中西」さんを紹介していただきました。(教えてくれたSさん、ありがとうございます。)

「3階建ての居酒屋で、安くてめっちゃいいッスよ!」って言ってました。美容室のスタッフさんたちの飲み会でも使うそうな。

表参道なんてバルとかバーばっかりなんでしょ~と、期待薄だったのですが、マップを調べてみるとどうでしょう。近くに大学があるじゃないですか!

個人的な意見ですが、近くに大学がある飲み屋さんは安心して入れるお店が多いと思います。初めてのデートには向かないでしょうけど、一人でサクッと飲みたい時や友達とおしゃべりするために飲みに行く時にはもってこい。

なかなか池袋から離れない私からすれば、表参道なんていうオシャレ大都会は迷宮です。マップを見ながら、読み方がよくわからないきらびやかなブランドショップをいくつも通り過ぎ、気づけば薄暗い路地に。「中西」さんがあるはずの場所は木の板で入口が見えません。え、ここに飲み屋なんてあります……?

周りを見渡しながら木の板を回り込んでみると、確かにありました!20歳未満は立ち入り禁止。ヒュー!強気!

ド平日だというのに店内はかなり賑わっていて、若い人からサラリーマンの先輩方まで彩り豊か。さらに、席に案内していただくと、テーブルにはこんな注意書きが。

そ~っとお静かにお帰りください

うんうん。いかにも大衆居酒屋ってかんじ。

まぁとにかく飲み物が安い。生ビールは210円(金・土・祝前日は290円)、サワーやハイボールは130円と破格です。ただし、ミネラルウォーターは150円なので、調子に乗ると痛い目を見ます。

このシステム、我が町池袋でも見たとあるな……と思い、調べてみたところ「有限会社飯田」さんの系列店なんだそうです。新宿、六本木、神楽坂などなど都内には系列店が色々あるらしい。池袋にあったのは、すし居酒屋「小池」さん。

こちらも飲み物は激安。お寿司アリ、たこやきアリ、美味しいつまみアリ、ただし水はナシの大衆居酒屋です。どうりで注文の時のタッチパネルにも見覚えがあったのね、と納得。

焼鳥とビールで軽く飲もうかしら、とメニューを見てみると、1番本数が少ないメニューは「つくねタレ3本」(390円)、最多本数は「焼き鳥(タレ/塩ダレ)10本」(1200円)でした。メニューからして、飲み会が想定されている!

つくねは塩派だし、3本はちょっと多いなぁということで、値引きされていたサーモンの刺身と好物のたこ唐を注文。もちろん最初は生ビールです。

1切れ食べちゃってから慌てて写真を撮りました

このサーモン、大衆居酒屋とは思えないほど脂が乗っていて美味い!しかも8切れも食べさせてくれます。これで420円。いい注文できたぞ~と内心ホックホク。

ビールは早々に飲み切ってしまったので、たこ唐に合わせて倍ボ~ルを注文。ハイボール2杯分を大きなカップで提供してくれるのですが、値段は240円。安すぎます。

マヨたっぷり、ありがたい

たこの足部分が登場しがちなたこ唐ですが、「中西」さんのたこ唐は頭の部分も交じってやってきます。足はこりこり、頭はやわらかで違う食感が味わえるのも良いです。たこが高いっていうのと、揚げるのが大変ってことで、通常居酒屋では少なめで割高なことが多いんですが、この量で680円なら文句もありません。

お酒は安い。ご飯は量が多くて美味しい。今回は一人飲みってことで、軽めのおつまみだけを選びましたが、鍋、炒め物、寿司、ピザ、餃子などなど食事はとても充実しています。お通し代430円を合わせて、お会計は1,890円。お財布に優しいです。

表参道駅から明治神宮駅の方まで少し歩いて帰ったのですが、明るいうちのオシャレさとは打って変わって、年齢も人種も性別も様々な人たちが路上飲みを楽しんでいらっしゃいました。夜の街ってこんなもんだよね。