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開業から3年。別府は何か変わったか。

2022年4月14日。the HELLは3周年を迎えた。当日は、開店当初のメニューを2年ぶりに復活。お客さんと一緒にフルーツ盛り盛りのサワーを楽しみました。お祝いに駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございました。まだまだ頑張ります。

3周年イベントを終えた次の日は、スタッフたちと福岡出張。初日は親交のあるDJバーやレコード屋さんを巡り、そのままTRESOLさんでDJイベントを開催。2日目は、大学の先輩が主催するGGBCへ。当日まで出演アーティスト非公開という攻め込んだ企画に500名が押し寄せ、久々に感じる一体感が最高だった。学生時代に参加していたイベントサークルの本番の日を彷彿とさせる雰囲気に、涙が出そうになった。

2年前、「必ずリアルは戻ってくる。」noteに書いた。
今も、その思いは変わらないし、そしてリアルは戻ってきている。

長かった暗闇。足掻き倒した2年間。得たものも失ったものもあった。
できた、できなかった。急ぎすぎた、遅すぎた。

たった1軒のレコードバー。たった3年の間でもたくさんの人との出会いがあり、その度にドラマが生まれた。もちろん「別れ」にもドラマはあった。

「別府のために」と移住して3年が経つ。
この店は、本当に別府のためになっているのか。
この街は、何か変わったのか。

新しいお店やホテルは増え、人流は増えている。それは時代の流れで自然発生的に生まれたものでしかない。この店ができて、何か変わったことはきっとないだろう。「別府のために」なんてことが間違っていた

変化する時代の中で、人々の営みは自然と変化し、そこにサービスが提供されて、人の交流が生まれて、自然と街は活気付いていく。

別府は世界的にも有名な温泉観光都市だ。
何もせずともお湯が湧き、何もせずとも観光客は押し寄せる。

別府はいつも温泉と共にある。それはこれからも変わらない。
普遍であり、不変。

この流れの中で何か新しい動きを起こしても、それは温泉という大きな大きな波の上の遊びに過ぎない。

1軒のバーができることは何か。それは、その荒波を乗りこなす船を作り、仲間を募り、波に逆らわず、自由に波に乗ること。

どんな波をも乗りこなす船と仲間を作りたい。

2軒目が成功したら、会社をはじめよう。

4年目を迎えた日、温泉に浸かりながらそんなことを考えていた。

4年目のthe HELLもよろしくお願いします。

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