見出し画像

読書感想文 『ファンタジア』

きっかけ

阿部雅代さんの Voicy にてどういう文脈かは忘れたが、ブルーノ・ムナーリの名前が出てきた。(丸、三角、四角の話だったかな。)

僕がその名前を聞いたのは初めてだったが、何か引っかかった。

調べてみると、20世紀のイタリアのデザイナー、芸術家、教育者、詩人・・・という肩書きを持つよく分からない人だった。

そのよく分からない具合と、丸、三角、四角という図形を扱う幾何学に対するセンスに惹かれ本を漁って見つけたのがこの本。

ムナーリの機械、という本と比較してどちらを買おうか本気で迷ったが、ファンタジアによってムナーリ自身を理解した後に読んだ方が、深く読めるのでは、と思いこちらを購入。


気づき

ムナーリと勝手にシンパシーを感じてしまっている理由は、思考がどんどんジャンプしてナンセンスなものを生み出していること、だと思う。

普通ではないジャンプは、普通の人には理解できないかもしれないが、本人にとっては繋がってしまっているのだから、しようもない。

一つの事柄に対して、いろんな側面から思考を試して、それをとにかくアウトプットしてみる姿勢が本当に共感できたし、僕の行動・姿勢に似ているな、とまじで思う。

ジャンプを発揮するコツは、ジャンプすることを厭わないこと、なんじゃないかと思った。

どうしても場・空気に飲まれてブレーキをかけながらアクセルを踏んでいる状況になることがあると思う。

しかし、その状態が続くと、本人の最高の創造力を発揮する習慣がなくなり、いつのまにか自分の天井を自分で決めてしまうことになる。

常にそうであれ、とは言わないが、自分の生活習慣の中で特に意味がないことでも、とにかく創造力を爆発させてそれをアウトプットする行為を続けることで、いざ本番になったときに、アクセルを開放しやすくなるのでは、と思った。


創造力のある人は、常に共同体から文化を受け取り、そして与え、共同体とともに成長する。創造力のない人は、だいたい個人主義者で、頑なに自分の意見を他の個人主義者のそれと対立させようとする。

社会を思い、創造力の在り方を見つめ、子どもに未来を託す姿勢に敬意を表する。

やること

いままでと変わらず、いや、それ以上に、とにかく自分の創造力をブレーキなしで爆発させる時間をなるべく多くする。

評価、人間関係、環境、過去、未来にしばられない自由な空間を確保して、そこに全力でトライする。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?