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音楽、本、美しいもの、哲学的気付き

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    音楽の感想や聴きどころを発表していきます。

最近の記事

読書感想文『わたしが正義について語るなら』

キッカケVALUE BOOKS が提供している Youtube チャンネル ”積読チャンネル” で ”アンパンマン” をテーマにした会をみたことが直接のキッカケだ。 最初サムネでは、ヒーロー云々書いてあって興味が湧かなかったのだけれど、見たい Youtube が無さすぎて耳を持て余していたので、聞き流すつもりで見始めた。 するとどうだろう。 これはアンパンマンの話であり、作者やなせたかしの話なのであった。 子供ができてから、僕の大人としてのアンパンマンとの付き合いが始ま

    • 読書感想文『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』

      きっかけ 音声配信サービス Voicy にて、”【本音茶会】じっくりブランディング学” の放送にて、株式会社TENGA - 国内マーケティング部部長 - 西野芙美さん が紹介していたことでこの本の存在を知った。 ブランディングには興味があるので、Voicy でこの放送をフォローしていたが、TENGA の方が出演されているというので、好奇心という興味も働き、放送を聴いた。 放送自体は、性に対する自分の認識をアップデートさせる内容で非常に勉強になった。 この本を、Voic

      • 読書感想文『ブランディングの教科書』

        きっかけブランディングがもしかしたら、自分のやりたいこと、自然にできてしまうこと、なのではないか、という感覚を受け、また、過去にインナーブランディングに関わった経験上、ブランディングにはずーっと興味があったため、本腰入れて勉強してみよう、と思い amazon を周回していた。 評価も良いし、教科書というだけあってもしかしたら網羅的に押さえられている本かもしれない、と思い今の自分にハマる本だと思い購入した。 気づき我々が生活している上で、さまざまなモノやサービスに触れる機会

        • 読書感想文『最後はなぜかうまくいくイタリア人』

          きっかけなにかしらのソーシャルメディアの広告をみて、気になった本。 ”最後はなぜかうまくいく” という部分にも惹かれるが単純に ”イタリア人” 自体も気になってしまい1-2ヶ月自分の中で寝かしていた。 気になった理由がそこまで明確にあるわけではないが、なんとなくイタリア人に共感を抱いていたのだ。 勝手な想像だが、あまり堅苦しいことは気にせず寛容な感じが自分のフィーリングに合うのでは、と感じていたのだ。 おそらくその背景には Bruno Munari の存在が居たと思う

        読書感想文『わたしが正義について語るなら』

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        記事

          読書感想文『LISTEN』

          きっかけYoutubeで COTEN の深井龍之介氏と監訳者の篠田真貴子氏がこの著書の書評をしていることをきっかけに存在を知った。 インタビューをすることに興味があったので、いつかは読んでみようとお気に入りリストに入れていた。 その後、期せずして会社の先輩からこの本の紹介を受け、それに私がシンクロニシティ的なものを感じて、興奮して返信したところ、この本を頂いたというのが僕と本のジャーニーである。 ちなみに、本にはBOOK-OFFの¥980のシールが貼られたままである。

          読書感想文『LISTEN』

          読書感想文『「わかりあいえない」を越える』

          きっかけ正直タイトルがキャッチーだったので、目に付いたのがキッカケである。 ただ、その目に付いた理由としては、ユーザーインタビューなどをしていく上で、そもそも分からない相手のことを知っていく姿勢が必要になると感じていたこと、だと思う。 更に言うと、普段の生活においても自分と違う考えを持つ人と話す機会、というのはどうしても生じるが、そのときのことは今まで諦めていた。 だが、もし「わかりあえる」という世界線が存在するのであれば、それも覗いてみたいと思い、この本を手にとった。

          読書感想文『「わかりあいえない」を越える』

          読書感想文『環境心理学』

          きっかけ行動観察の本を読んでいた際に、環境心理学という学問があることを知り、興味を持った。 環境に対して人間がどういう影響を受けるのか、というところに興味があり、それが体系化されてるのであれば、再現性高く、自分の活動にも活かせるのではないか、と感じ、本を読んでみた。 気づき ある、2点間を移動するときを考えて、直線的に移動できる場所なのか、曲がり角が何箇所もある場所なのか、でその認知される距離は後者の方が長くなるということである。(もちろん物理的な移動距離は同じなのにも

          読書感想文『環境心理学』

          読書感想文『The First Penguins』

          きっかけ松波晴人さんの著書を読み、すっかり松波さんイズムに共感し、ちょくちょく氏の情報を調べていたところ、大阪大学フォーサイト株式会社なるものを立ち上げたことを知った。 ビジネスマンのための「行動観察入門」(感想文) 「行動観察」の基本(感想文) その流れで、どうやらこの本の自体がその会社の姿勢を体現しているような雰囲気であることを知って、ポチった記憶がある。 ファーストペンギンというのは、元々知っていたし、メタファーとしても用いられることを知っていた。 それをなぜ、

          読書感想文『The First Penguins』

          読書感想文 「環境心理学」環境デザインへのパースペクティブ

          きっかけ松波晴人さんの「ビジネスマンのための『行動観察』入門」を読み、環境心理学という言葉・学問を知った。 元々、人間のことをよく知り、より良いプロダクトを生活者に届けたい、という思いから、生活者と触れ合ったり、本質的な価値提供のために、リサーチ活動をしたいという気持ちから、行動観察のことを知り、その本を読んだ。 自分は、建築の分野にも興味がある。 建築は人間の生活とは切り離せない概念であると同時に、作家性も含んでいるモノがあるところに魅力に感じている。 ある意味自分

          読書感想文 「環境心理学」環境デザインへのパースペクティブ

          読書感想文 『「行動観察」の基本』

          きっかけUX リサーチャー を志すにあたり、ユーザーの利用文脈・利用状況を自ら確認することの重要さを理解してきた。 実際に社内で DIY で行動観察をしたことにより、根拠と自信をもって提案ができたり、逆にアイデアに対して批判をすることができた、という経験があった。 本格的に社外に出て、実践の場に立つことを考えたときに、先人の知恵にあやかることで、事前の準備を整え、効果的なアウトプットを出せるなると考えた。 その結果、社内でも自分の活動がポジティブに受け入れられ、UX リ

          読書感想文 『「行動観察」の基本』

          読書感想文 『美しいノイズ』

          きっかけプロダクト領域の人間ではあるのだが、建築に興味を持って、建築が好きになってから、谷尻誠さんのことをちょいちょい色んなメディアで見知るようになった。 その中で、チャレンジャーたる姿勢、考えまくる姿勢、美しさを追求する姿勢に惹かれて数冊本を読ませて頂いた。 『はじめて考えるときのように』も読んだ。 この『美しいノイズ』出版時には、谷尻さんの instagram でよくストーリーズに投稿が引用されていて、いつか必ず読もうと思っていた。 そもそも装丁が規格外すぎて、モ

          読書感想文 『美しいノイズ』

          読書感想文『ビジネスマンのための「行動観察入門」』

          きっかけUXリサーチャーを志す上で、情報を集めることが重要なタスクになってくるわけだが、最も生々しい情報こそ、最も受け手に響くと考えると、現場を見る行動観察のスキルがあったほうが良いと感じた。 そこで本を探していたところ、この本に辿り着いた。 ”ビジネスマンのための” という表現に対して、正直第一印象はややネガティブだったのだが、中身は大変良書で、筆者の自叙伝的な表現もあるので、読み物としても面白かったのである。 ネガティブに思った理由は、本来的には人間への興味が起点に

          読書感想文『ビジネスマンのための「行動観察入門」』

          読書感想文『Reseach Driven Innovation』

          きっかけUXリサーチャーを目指す上で、”リサーチ” という切り口で参考になるものを読もうと考え見つけたのがこの本。 UXは一度置いておいても良くて、リサーチはどうすればいいのか、リサーチとはそもそもなんなのか、みたいなところを知りたくて、読み始めた。 気づきこの本から得られたことは沢山あって、メモも普段の2倍くらいになっていた。 この本のいいところは、抽象的なことと具体的なこと、その両方が書いてあるということだ。 抽象的なことで、グッと心を掴まれて、それを実際にはどう

          読書感想文『Reseach Driven Innovation』

          読書感想文『はじめてのUXリサーチ』

          きっかけUXリサーチャーになると決めて、とりあえずamazonで検索して出てきた本を買った感じだ。 メルペイを担当されている方が書いているということで、そこまで問題作ではないだろう、”はじめての” と書いてあるし自分にはピッタリじゃないかということで読み始めた。 気づきこれは真理だなぁと感じる。 自分もDIYでデプスインタビューや観察調査を実施してきたが、ユーザーに対する肩入れの具合が明らかに他社とは違うことを感じる。 一方で、全員がユーザーと触れ合っていたら時間が足

          読書感想文『はじめてのUXリサーチ』

          読書感想文 『自分の中に毒を持て』

          きっかけ元々は、中田敦彦の Youtube 大学でこの本の存在を知り、いつか読んでみようと思っていた。 育児のため 1か月会社を休んでいて、出社してからさらに1か月が経ち、沸々と何かやりたい、自分というものをもっと見たい、という気持ちが高まってきた。 やることは、”UXリサーチ” と、もう決まったので、あとは勢い=ガソリンを自分に注入しようと思った。 この前は、吉田松陰をインストールしたが、違う刺激が必要だと思った。 いまなら、この本と自分の波が重なる気がして、読むこ

          読書感想文 『自分の中に毒を持て』

          読書感想文『吉田松陰「人を動かす天才」の言葉』

          キッカケ吉田松陰のことは、大河ドラマ 花燃ゆ の時から好きになり、何冊か本も読んだりした。 改めてイマまた読んでみようと思ったキッカケとしては、自分が新しいことに挑戦したくて、且つ、やることを覚悟したからだ。 自分の人生の時間を使う中で、やることを5つに絞り込んだ。 家族 仕事 UX関連 楽器 英語 これから僕はUXリサーチを極めるために、旅に出るつもりだ。 その覚悟を後押しして貰うために、松陰先生のことばを借りようと思ったのである。 気づき幾つか知ってい

          読書感想文『吉田松陰「人を動かす天才」の言葉』