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【読書×体験】「異彩を、放て」

ヘラルボニー商品×著書「異彩を、放て」×ヘラルボニーギャラリー報告書

私はヘラルボニーというブランドの商品が大好きです。説明するよりも、HPを見ていただいた方が早いです。

スカーフ、水筒、コースター、玄関マット、そして財布。ちょっとずつ買って、ちょっとずつ増えています。

最近、元サッカー日本代表の内田さんが着ていたシャツがヘラルボニーだったことで話題になりました。


私が好きな作家さんは、工藤みどりさんです。この色合いがめっちゃ好きです。元気になります。

そんなヘラルボニーの創業者、双子の松田崇弥・松田文登兄弟が、本を出したということで早速読みました。

これまでの二人の人生、そしてヘラルボニーができるまでが、なんと「僕ら」という主語で書かれています。ここに二人分の思いを感じます。

会社としてのミッションやバリューを著書の中で改めて読んで、いやホント素晴らしいなって。熱い思いがほとばしる内容でした。読後は、さらに好きになりました。
タイトルの「異彩を、放て」はヘラルボニーのミッションです。

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この著書の中で私のお気に入りのエピソードがあります。
松田兄弟が初めて「ここのアートをプロダクト化したい!」と思ったきっかけになった、「るびんにい美術館」の板垣さんのお話です。

当時自分の作品がネクタイに採用されて、喜ぶ作家さん達の中に、一人そういう反応ではない方がいらっしゃったそうです。嬉しいのかどうか、感情が受け取れなかった。
その方が今やヘラルボニーでも、多く商品化している佐々木早苗さんです。

だから、板垣さんはヘラルボニー創設時にこんなことを念押ししたとお話しされています。

「作者本人としっかりコミニケーションしてほしい」「製品化決定までのプロセスに、作者の同意が不可欠となる手続きを組み入れてほしい」
(中略)
最初から作者さんが喜ぶものと決めつけて進めるべきではない。本当に喜ぶのか、作者さんが最終的にやってよかったと本当に思えるのか、一人一人、一つ一つの企画について確認していくべきだということをお話ししました。
「異彩を、放て」P161

そこから、松田文登さんは企画から商品について、早苗さんに説明をしたそうです。1年ほどかけて、OKだと思っているのかどうか話しながら、反応を見たそうです。

最終的に、早苗さんが喜ぶところの話がとても心が温まりました。この辺りは、ぜひ本で読んでみて欲しいです。

心が温かくなるのと同時に、板垣さんや松田さんたちが大事にしたかったものというか、思いが伝わるエピソードでした。


私の手元に届くヘラルボニー商品は、全てネットで見るよりも素晴らしいもので、毎回箱を開ける度に、うわぁぁーーーーー!!!って感動します。

でも、それまでの工程の中には、作家さんたちとの交流や、話し合いがあって、その上でちゃんと届いているのだなと感じました。

実はこのエピソードに出てきた佐々木早苗さん。最初に紹介した、サッカーの内田さんが着ていた作品の作者なんです!!
だから、余計にグッときちゃいました。

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「異彩を、放て」読了した翌日、ヘラルボニーのクラファンリターン品が届きました。

知らない作家さんと作品が、写真で紹介されていました。アートを取り扱う作家さんが増えてるんですね。
これからまた新しい作家さんに会えると思うと、楽しみです。

そして、来年はヘラルボニーの地元、盛岡に行ってみたいと思います。

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