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自由をなくした日

車社会沖繩

私の住む沖縄の離島宮古島では車は必須アイテムで片道数キロの場所でも車で移動する。道を挟んで向かい側あるコンビニに行くのに車に乗って行くと言う嘘のような本当の話が実在するほど車社会なのである。

実際内地では片道10kmの職場まで自転車通勤していたにもかかわらず知らぬ間に片道5kmの職場に車で通っている自分がいる。朱に交われば赤くなる。緩やかなアップダウンが多く自転車は疲れるとか夏場さは影がなく暑くて外に居られないとかそんな言い訳を言ってみる。

突然のさよなら

と宮古島生活ではそんなに活躍している車の話。移住して10年。今乗るダイハツの軽自動車は内地にいた時から乗っているので乗り始めて11年目で10年落ちの車だったから車齢は21年。ベルト関係、オルタネーター、クラッチ、は交換。エアコンも壊れたし最近ではサイドの窓ガラスが割れて交換した。そして何故か今度はリアハッチのガラスが割れて(破られた?)騙し騙し乗ってきたけど買い替えを本気で考えるようになった。

リアガラスが割れて今はダンボールで補修

探し始めるも

それから毎日中古車探しに時間を費やした。あれもいいねコレもいいねでも…一つ気がかりなのはどれもAT(オートマチックトランスミッション)もしくはCVTだと言う事。何故なら私の車歴はほぼMT(マニュアルトランスミッション)だったから残念と言うか今ひとつ買い替えに乗り気になれない状態だった。今時MTなんて軽トラか箱バンの様な仕事仕様の車しか見当たらない。もしくはスポーツカー?それが離島の中古車ともなれば皆無だった。

断然MT派

まず何故今時MTが良いのか?特別スポーツ走行をするわけでもなくあんな面倒くさい操作系の車を選ぶだなんてアホか変態でしょ?と思われても仕方ないけどクラッチが繋がって前に進む時のアクセルと走る感じのダイレクト感が好きで身体の感覚に近い気がする。アクセル開度と動きがリニアなのはMTならでは。世がATよりMTの方が主流だった時はカチッとしたシフトフィール、コクコクと決まるシフトレバー、ダイレクト感のあるクラッチなど今以上にミッションに拘りのウンチクがあったけど今となってはMTってだけでありがとう。ってぐらい少なくなってマニアのものとなっている。

コレじゃなくっちゃ!

車選び再び

で泣く泣くミッションの拘りは捨てて車探しを始める。その部分を捨てて探しても中古車の絶対数が少なく色や車種など選べるはずもなく悩みに悩んで車を選ぶ事となった。

ちょっと待てよ。自分が乗る自家用車はMTだったけど仕事や家族の乗るもう一台の車はATだったりする。その時は特に不満もなく違和感を感じる事もなく乗車している。

成長マインドセット

マインドセットを変えてみる。いわゆるリフレーミングでATの事を考えてみようとなりながらふっと思ったのがMTを自由な操作感、自由であるが故の決定を愉しむ遊びと捉えると不自由(AT)の中で工夫を愉しむ大人の余裕とも考えられる。

思い通りにいかない事象の中で最大限工夫をする。逆に言えば工夫しないと退屈でつまらなくなってしまう。制限がある事で見方を変えて新しい発見をしよう。

自由をなくした日…

タイトルを「自由をなくした日」としたけれど続きは「僕は新たなる愉しみを見つけた」もしくは「成長の扉を開いた」なんて続けれたらいいな。

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