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saltburn ソルトバーン

 なんだか、アマプラを開くと毎度毎度めちゃめちゃしつこくお勧めしてくるので、根負けして観ましたよ。
 
 主人公のオリバー君が、当初からめちゃめちゃキモ悪くて。途中で見るのをやめようかと思ったんですけど…。
 しかし、なんとなく見覚えがある俳優さんだなあ…とか思って。
 
 調べてみると、「イニシェリン島の精霊」に出てた男の子でした。…ということは、つまり「聖なる鹿殺し」の少年役のバリー・キオガンだ!!
 ということで、見るのを辞めるのを辞めて、最後まで観ました。

 いや~~~…最初から最後まで超キモ悪い!!(笑)

 オリバー君は、家は貧しいんですけど、奨学金でオックスフォード大学に入学できた秀才です。でも、性格からなのか、それとも下流階級出身のせいなのか、全然他のクラスメートたちとはなじめません。
 しかしふと、寮の窓から外を見たときに、目に留まった美青年に思わず心奪われて…。

 とかいう、なんといいますかBLの王道みたいな始まり方なんですが。

 しかし、オリバー君のあまりのキモ悪さに、BLどころの騒ぎじゃないんですよ!!
 
 そんな彼が結局その美青年と何となく仲良くなって、その美青年のお宅に招かれるという。そのお宅が、なんとガチの貴族のお城なんです。執事がいて、夕食時には正装して出席しなければなりません。

 え~。知ってる知ってる(笑)
はるか以前には「モーリス」で。直近では「ダウントンアビー」で見たあれですよ、あれ。

 まあ、そんなわけで、BLにしちゃあ主人公のチョイスに難があるっていうか、これがティモシー・シャラメだったら腐女子たちがこぞって★5つけただろうに。みたいな展開が少し続いた後に。

 これでもか!っていう、衝撃キモ悪シーンが!!
美青年のフェリックスの入ったあとのお風呂のお湯をすするんです…。

 うう~きも~~~~い!!!!

 もう…画面を直視できない…。途中で監督の気が変わったんとちゃうん?っていう。「モーリス」にしようと思ったけど、やっぱり辞めました。
 みたいな展開になっていきます。

 しかし、この映画。(っていきなり正気に戻る)
「聖なる鹿殺し」にシチュエーションがとってもよく似ています。あれも、少年役のバリーさんが母子家庭で、お医者さんであるコリン・ファレルのことを「お父さんみたいに思っている」とか言って懐いた感じになってるんですけど。
 ある日、
「お父さんがいないので、大人の男の人の体をみたことないんだ」
とか言って、コリンさんに服を脱がせるシーンがあるんですが。

 え?これ…BLシーン……?いやいや、気持ち悪すぎてBLどころじゃないよ!っていう…。

 …おんなじやん!!(笑)

 それに、その映画でもコリンさんの家庭に入り込んで、その家族たちを不思議な魅力で取り込んでいって最後には…てな内容でした。よく似てる。
 「聖なる鹿殺し」をエメラルド・フェナル監督的解釈でリブートしたのが、「ソルトバーン」なんじゃないのかな?
 って感じです。

 ちなみにエメラルドさんは女性監督です。出てくる女性が全員メンヘラなあたりが、ある意味リアリティがあって、いかにも女性監督かも。って気がします。

 というわけで、結局最後まで観ました。面白かったかというと、物凄く面白かったというのが「10」だとしたら「7」ぐらい。BLが好き、レベルの人にはお勧めしません(笑)


 

 

 

 

 

 

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