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Ladies & Gentlemen

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーが英語のアナウンスをジェンダー中立にする方針を発表したことで様々な議論が起こっているのはご存知でしょうか。具体的な内容としては「レディース・アンド・ジェントルメン、ボーイズ・アンド・ガールズ」というアナウンスを「ハロー・エブリワン」に変更することだ。

これに対して「やりすぎじゃない?」「生き辛い世の中になった」「そんなことをして喜ぶファンがいるのか?」など否定的な意見が多く見受けられた。(もちろん肯定的な意見もありますが)私は大学でジェンダーについて少しばかり学んでいるので、今回の件について少しばかり自分の意見を述べたいなーと思いました。

まずこの施策に対して自分は賛成です。端的に理由を述べると、誰にも迷惑をかける事なく誰かの不満は解消されるからです。ジェンダー論は学問としてまだ浅いこともあって扱い方がとても難しいトピックだと感じています。マイノリティ派の人に寄った意見をするとマジョリティの人から批判がくる。かと言ってマイノリティ派の意見を淘汰したまま時代が進むのは如何なものである。とは言いつつもアナウンスを変えたことによってジェンダーマイノリティの方々は不満は解消されます。そして今批判をしている方々は変更される事実について苦言を述べてはいても、変更の内容については一切触れていない。このことからも問題が上がった今騒いでいるだけで、そのうちこのアナウンスに対しても何も言わなくなるでしょう。変化を嫌がる人というのは一定数います。今後世の中が多様化を目指し変化していく中でこういう人との戦いは続くでしょう。

まあとりあえず僕はこのアナウンスの変更の誰かを傷付ける事なく全員に幸せになって欲しいという気持ちの表れようが実に夢の国らしくて好きです。

ジェンダー論だけに限った話ではありませんが、こういうマイノリティ側になった事がないと理解できない問題が世の中に多いですよね。人種差別問題を例にすると、島国ということもあって日本に住んでいて人種差別を受ける事はそうそうありません。となるとその人種差別問題が世界で起こっていても実感は湧かないしさほどの興味も湧かないでしょう。へー、そんな事が起こっているんだ程度で済ましていませんか。実害を被った事がないから気にしないのは当然かもしれませんが、関心を持たずとも理解する努力は必要なのではないかなと感じます。

多様化の進んでいる世の中で一番必要なのはこの理解する努力をする事だと感じます。自分に関係ないから興味ない、というのはどうなのかなーと思います。なぜなら多様化してく世の中に必要なのは個々の受け入れる姿勢、他者を尊重する姿勢であり、これらはまず理解することから始まるからです。これができない限り、フェミニストは訴え続けるでしょうし、白人と黒人は喧嘩し続けるでしょう。

みんなが心地よく暮らせる世の中になる。そのことを願うばかりです。


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