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君と見る景色


ジリジリ
目覚まし時計が鳴っている

いつも通りの3回目

君はホントに懲りないね

「やばい!またこの時間!」

いや、いつも通りだよ

少し変わったことと言えば
君が僕を使うようになったこと。

顔を洗って
着替えをすませて
ご飯を食べて
腹ぺこリュックの
お腹を膨らませる

さぁお待ちかね
僕のところに来るんだ
そして僕の前でいつもの一言を
「あー。また順番間違えた」

朝起きてすぐに
僕のところに来ればいいのに
僕は最後なんだ。
それでは不便だろう。

学校に行く日ですら
忘れていく日もあるよね
どういうことだい?

君には何が見えてるの?
僕がいなきゃダメなくせに。

僕は君が見る景色を
綺麗にするんだ。

君は可愛いから
ただの黒縁の僕を
オシャレに付けこなす

僕も気分がいい

君の鼻歌を聴きながら
同じ景色を見る。
ここが最高の特等席さ。


~出演~

☆黒縁の眼鏡

3回鳴る目覚まし
腹ぺこのリュック
鼻歌の少女

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