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「ハッピー産業」で誰かを応援する経済を。

今回はコンパクト農ライフ塾第7期
第6講座『革命的農ブランディング』の紹介です。
講師を務めて頂いたのは、地域をまるごと耕す仕掛け人 株式会社Chus代表 宮本 吾一さん。2012年に那須地域の“うんまいもの”をつくる人々が集える場所「那須朝一」からスタートし、農作物の背景にあるストーリーを深く伝えられるお店を作ろうと2015年に”Chus”をオープン。前回ご紹介した森林ノ牧場の無脂肪乳から作られる「バターのいとこ」は、Chusだけでなく全国の百貨店でも販売されるなど多くの人から愛される商品です。

バターのいとこ

そんなChusの看板商品である「バターのいとこ」は、牛乳からバターを作る際に大量にでる無脂肪乳を原料としたお菓子。安価な値段で販売されるのが通常だった無脂肪乳を、もっと価値を高めて販売することはできないものか?という発想から生まれました。

基準は、周りが幸せでいるためにどうしたらいいか。

宮本さんが朝一やバターのいとこなど数々の事業を手掛ける際に大切にされているのが、「自分の周りの人が”幸せ”でいるために、どうしたらいいか、を基準に考えること」。前述にもありますが、森林ノ牧場 山川さんが乳製品をつくる際に大量にででしまう無脂肪乳が一般的な卸し先だとどうしても安価な値段でしか買い取ってもらえない…という課題を持っていて、それを解決するための手段として生み出されたのが「バターのいとこ」です。

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「ハッピー産業」で誰かを応援する経済を

「ハッピー」を起点にしてビジネスを生み出す宮本さんのスタイル。周りの人たちが幸せな状態でいるために、その人たちが抱える悩みや課題を解決していくという「ハッピー産業」スタイルは、一番シンプルですが本質をついていると感じました。最後には「ラッキーは運に左右されるのに対し、ハッピーはレシピに沿えば辿り着けるもの。だから常に自分にとっての幸せ(=周りの人が幸せな状態)をどう生み出すかを起点に考えることが鍵」というメッセージで講座は締めくくられました。

このnoteを読んでいる皆さんも今一度「自分にとっての幸せとはなにか?」という問いと向き合ってみてもいいかもしれません…!


次回は、世界初アグリバレー構想の仕掛人 こゆ財団 代表理事・AGRIST 株式会社代表の齋藤潤一さんです。担当頂いたのは、第7講座「持続可能な農テクノロジー論」。地域商社としてふるさと納税や空き家活用事業はもちろんですが中でも力を入れているのが、最新テクノロジーを駆使してスマート農業の推進。講座では良いものをコンパクトに創り売るためのテクノロジー経営について存分に語って頂きました。次回の更新もお楽しみに。

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