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アゲハチョウの神秘

エデン農園のフェンネルの切り花を部屋に飾っていたら、キアゲハの幼虫の卵が付いていたらしく、孵化して、小さな幼虫が生まれてきました。

キアゲハのちいちゃん

茶色っぽい色だったので、「ちいちゃん」と名づけました。

実は1週間前に、同じくフェンネルの切り花についていたキアゲハの卵から生まれたあっちゃんが、市販のパセリを与えたら死んでしまい、申し訳ない気持ちと喪失感のところに、神様が新しい命を与えてくれました。


キアゲハは、セリ科のフェンネルやパセリを食べるのですが、ちいちゃんは、エデン農園のイタリアンパセリには反応せず、フェンネルしか食べませんでした。

フェンネルの花や茎をむしゃむしゃ食べるちいちゃんが可愛いすぎて、ついつい沢山動画を撮ってしまいました。


逆さ吊りのままフェンネルを食べたり、ポーズを取ったり、お茶目なちいちゃん。あっちゃんより無邪気な性格です。

ポーズを取るちいちゃん

金曜日の夜は、フェンネルが想定より早く枯れてしまい、半分種になりかけていたフェンネルをかじってしのいでいました。

終齢のキアゲハの幼虫は、食欲も旺盛です。急激、エデン農園にフェンネルを採りに行ってあげたら、フェンネルに抱きついて食べるご満悦のちいちゃん。お腹いっぱい食べました。


日曜日の朝、ちいちゃんはフェンネルにつかまったまま全く動かなくなりました。終齢の期間は4日とあったのですが、最後の脱皮が水曜日の午後だったので、そろそろかな〜と、レモンの木など近くに置いてきました。

エデン農園で、念のためフェンネルを採って
家に帰るとちいちゃんがいません。近くを見渡すとテレビの横の壁にちいちゃんが張り付いていました。

壁に張り付いているちいちゃん


ちいちゃんが選んだ場所

ちいちゃんが蛹になる場所として選んだのは、邪魔にならなくて、良く見えるテレビの横の壁でした。

翌朝は、ちいちゃんはまだ幼虫の姿のままでした。いつ蛹になるのか、どんな風に蛹になるのか、頭と尻尾を壁に付けて、体を弓状にしています。

体を弓状にしているちいちゃん

その後、午前中にちいちゃんがピクっとしたと思ったら、頭の辺りが蛹のようになり、次の瞬間には完全に蛹に変身しました!(カメラの準備が間に合いませんでした💦)


蛹に変身した直後のちいちゃん


体をそらした蛹のちいちゃん

蛹になったちいちゃんは小ぶりで3cm弱。エデン農園のフェンネルに付いているキアゲハの成虫の半分くらいの大きさです。半日ほど空腹にさせてしまったので個体が小さいのかも知れませんが、キアゲハの成虫は個体が十分大きくなってから蛹になるのではなく、成虫の4日間の時が満ちると、まるでプログラミングされているように食べるのを止めて、蛹になる準備をするのです。
それは、神様が定めた時で、キアゲハの蛹の期間は10日と定められています。これは、人間の妊娠の期間も同様に9ヶ月間と定められており、胎児が十分に大きくなったから産まれてくるのではなく、時が満ちたので産まれてくるのと同じです。

[伝道者の書 3:1−8,11]

すべてのことには定まった時期があり、天の下のすべての営みに時がある。
生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。
植えるのに時があり、植えた物を抜くのに時がある。
殺すのに時があり、癒やすのに時がある。
崩すのに時があり、建てるのに時がある。
泣くのに時があり、笑うのに時がある。
嘆くのに時があり、踊るのに時がある。
石を投げ捨てるのに時があり、石を集めるのに時がある。
抱擁するのに時があり、抱擁をやめるのに時がある。
求めるのに時があり、あきらめるのに時がある。
保つのに時があり、投げ捨てるのに時がある。
裂くのに時があり、縫うのに時がある。
黙っているのに時があり、話すのに時がある。
愛するのに時があり、憎むのに時がある。
戦いの時があり、平和の時がある。

神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。

蛹になって翌日のちいちゃん。蛹の中で、イモムシから全く異なる姿の蝶に生まれ変わっていると思うと、蛹はまるで胎児を妊娠している子宮のように神秘的です。


蛹になって翌日のちいちゃん

フェンネルをむしゃむしゃ食べる無邪気な幼虫のちいちゃんがもう見られないのは寂しいですが、蛹が羽化するの7日後に、次は美しい蝶になったちいちゃんに会えるのがとても楽しみです。


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