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成城学園前ではしご食べの日。お寿司屋、和菓子屋、洋菓子屋。

1月14日日曜日。今日は午後に小田急線の成城学園前駅で予定があった。家でお昼ご飯を食べるか、外でお昼ご飯を食べるかギリギリまで迷っていたが、お米を炊く時間がかかることにふと気づき、というよりお昼ごはんを作ることが面倒くさくなり、早めに成城学園前駅まで移動して、お昼ご飯を食べることにした。
食べログで「お寿司あおい」というお店を見つけて一瞬で気持ちは寿司に傾倒する。がしかし、到着してから他に美味しそうなお店を発見したらどうしようという意気地なさがひょこひょこ芽を出し始めたので、一旦予約はせずに向かう。けれど考えれば考えるほど、お寿司への思いが強くなり、この気持ちはぶれない、という確証を自分の中で得る。12:10、食べログで「寿司あおい」を12:30から予約する。当日且つギリギリでも予約ができるこのお店、なかなかありがたい。ちなみに食べログで予約するとポイントがたまるので、外食の際はなるだけ予約したいと思っている。これが私である。

成城学園前に降り立ったのは初めてだった。駅ビルもあり、人もたくさんいて、なかなか栄えているのだと知った。
駅から徒歩3分ほどでお店へ到着した。予約した〇〇です、と名前を告げると、新入りのような男の店員が「予約…いつだろう…」とよく分からなさそうな顔をしている。数分前に予約したから把握できていなくて当然だよな、と思っていたところ、すぐさま先輩に当たる女の店員が、その男の店員に近づき、「カウンターに予約席用意してあるから」と伝えた。うーん、なかなか仕事のできる先輩だ、と勝手に感嘆した。

カウンターに通され、複数あるメニューをじっくり見る。Aセットの握り寿司に+100円で本日のお味噌汁をつけることにし、店員さんにオーダーをする。しかしすぐに、「冬旬握り」というメニュー表を見落としていたことに気づく。何、あん肝、ズワイガニ、冬の味覚が勢ぞろいだと?
すぐに手を挙げ、店員さんを呼ぼうとした。すると気づいてきてくれたのは新入りの男の店員だった。大丈夫かしら、と不安に思いながら、変更可能ですか、と質問する。すると前方のカウンターにいた板前さんが私の声を俊敏にキャッチし、男の店員の出る幕もなく、「大丈夫ですよ」とにこやかに伝えてくれた。フォローアップ体制がしっかりしているお店である。改めて感嘆した。

そこそこお客さんも入っていたので提供に時間がかかるかなと思っていたが、変更後すぐに提供された。早い。そしてビジュアルが美しい。
私の地元、香川県の活〆さば、昆布締め鯛、大生海老、寒ぶり、真いか、中とろ、ネギトロ軍艦。そして海老の頭のお味噌汁。ネタは全てがプリプリで美味しい。後から入ってきた、右隣に座ってきた男性客も同じものを注文していた。賢い選択である。

店内の照明は暖色、オレンジ色をしている。柱などには木材が使用されていて、全体的にとても温かい空気に包まれていた。お寿司が美味しいのはもちろんだが、この暖かな空気も相まって、私の幸せインジケーターは頂点に達した。うーん、幸せだ。


入店時から気になっていた塩〆まぐろが最後まで頭にちらつくも、お腹のキャパと相談の上断念した。隣の男性は追加でサーモン、穴子等々頼んでいた。羨ましい。しかしめいいっぱい楽しんでくれ。そんな聞こえもしない声かけを行い、お店を後にした。

お店を出たら、気になるお店が二件見つかった。和菓子の「あんや」と、洋菓子の「アルプス」である。まずは「あんや」へ向かう。しかし、店内は5組様まで入店可能という張り紙と、お店のドアの前に並び客一名が。寒いが少し待つか、と心に決めるも、並び客一名が入った少し後に、寒さに耐えきれず入店した。さも先に入ったお客さんと同じ団体ですよという面をしてみたけど多分失敗していたように思う。だが特にお咎めもなかったので安心した。
どら焼きのような見た目をしたかのこ餅は人気のため売り切れていた。代わりにあわ大福と、テレビで取り上げたことのあるらしいあんわらびを購入。これは本日の夜ご飯替わりにしたのだが、どちらも非常に美味であった。人生初あわ大福は、おはぎのような感じで、中は甘さ控えめのこしあんがたっぷり入っている。あんわらびは、わらびもちなのに餅の部分があんこでできていて、他で見かけられない一品であった。どちらもなめらかなあんこで、こしあん中毒者にはたまらない和菓子だと判定。

続いて「アルプス」に入店する。一階に商品が並んでおり、一階の奥のフロアと二階がサロンになっていて、お茶することができる。クリームたっぷりのシュークリームを選択し、二階へ案内される。13時過ぎだが、すでに長時間滞在していそうな人たちが多数いた。さらに驚くことに、その時いたお客さんは、Macを広げて商談のようなことをしていたり、iPadで作業をしていたり、参考書を広げて集中していたりと、まるでスタバやルノワールのような使い方をしていたのだ。非常にクラシックで割と歴史のありそうな店内だったため、談笑するマダム達でいっぱいなのかと思ったが、意外や意外、そんなことはなかった。格式高そうに見えて、皆が過ごしたいように過ごしてよいですよ、という姿勢が感じられる。なかなかこんなお店ないのでは。

シュークリームは、皮がぱりぱりさくさく、たっぷり入ったクリームは甘さ控えめで、豆乳のような優しさを兼ね備えていて、スプーンですくった時の重さが最高にたまらない。決して重たすぎることはないけれど軽すぎることもなく、とにかく最高なシュークリームなのだ。

そんなこんなで予想外に3件梯子して、予定の場所へと向かった。お寿司さん、和菓子さん、洋菓子さんのおかげで、私の幸せは絶頂に達していた。
また多幸感に包まれるべく成城学園前に行きたい。そう思いながら一日を締めくくるのであった。


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