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激しく上下する感情とうまく付き合う方法

マインドフルネスは、「過去に思いを巡らせたり、未来を思い悩んだりせず、現在に集中すること」を推奨する考え方。サイコパス的に、「狙った目標は何が何でも達成する」という強い意志を持てる人は、マインドフルネス的にも優れていると言われています。

目標は、長期的なものを立てつつ、中期、短期の小さな複数の目標に分解して、そのひとつひとつを目指して努力するもの。過去のことや未来のことにとらわれず、いまこの瞬間を大切に行動できる人は、目標達成率も高い。

朝、運動したり掃除をしたり勉強したり、そして仕事に向かうというルーチンがあるとしましょう。ひとつひとつは些細なことかもしれませんが、ひとつひとつを達成することで1日にパフォーマンスが高まり、高いリターンが得られることは実験でも明らかになっています。

とはいえ、仕事で失敗したり、テストで悪い点をとってしまった次の日の朝は憂鬱になりがち。過去にとらわれ、未来をことさらにネガティブに想像してしまうと、ルーチンをサボりたくなるものです。

マインドフルネスな人は、いまの感情を無理に消そうとせず、そのまま受け止めて、その感情が過ぎ去ったあとに心を整理し、その感情に対してしっかり反省をします。そして今に集中。不安や恐怖、心配事を「味わう」ことで感情が整理されていくそうです。

そもそも、一時的な感情は6秒待てばスッキリ消えることは科学的に証明されている事実。感情に流されてイライラを募らせ、その次に起きた悩みを合体させて、脳は混乱に陥ります。オリジナルな一時的な感情は、仕事のストレス。そして次のネガティブな感情は、ストレスを感じていることへのストレスかもしれません。

人間関係においてもストレスは募るもの。苦手な人ほど、変に感情をたかぶらせることなく、今に集中して次の動作を意識してみるとうまくいく可能性が高いです。

笑いかける
目を合わせる
褒める
愛称で呼ぶ
気さくに振る舞う
相手の動作を真似る
ボディタッチ
共通項を見つける

笑顔を見た相手は、大頬骨筋(笑顔のときに動く筋肉)が刺激され、怒った顔を見たときには皺眉筋(しゅうびきん:顔をしかめたときに眉毛を動かす筋肉)が刺激されます。目を合わせれば伝えたい情報の55%が伝わると言われています。生真面目すぎるより、打ち解けた振る舞いが大切。体に触られると愛情ホルモンであるオキシトシンの生成が刺激されます。

人間は感情の生き物なので、感情が上下するのは止められません。ですが「いま」に集中して、負の感情を味わって、コミュニケーションスキルを学び実践することで、過去や未来の不安に駆られることなく行動できるようになります。揺れ動く感情とうまく付き合いながら、成果を求めていきたいです。

久保大輔




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