借りた本を読んでいるその3

その1

その2

引き続き読んでます。その3です。
今回、箇所によって、すっ飛ばして読んでいるので、
得るものが減じてしまう事も多いかと思ったが、
この本はそれもいいかと思いはじめた。
日記や物語のように読めるのはもちろん、
字引きのように読むのも向いているように思った。
開いたページの言葉で占いをするような楽しみ方もできそうだ。
長い時間の中で何度となく引き出しては読むのも、味わい深いように感じる。
それが出来る編纂のされ方に成っている本だと思う。
そうなると、ほどほどに読み終えたら、すみやかに返却したのち、
あらためて書籍購入し、書棚に所蔵しようか‥少し考えているところだ。
それは読み終えて本を閉じた時の心持ちに委ねることとしよう。
キリンジの曲はどれも似合いそうだが、アルバムは『FINE』の
「玩具のような振る舞いで」はとてもこの本に似合っているような気がした。
この曲は男女の歌なのだが、全くそんなんじゃないようにも聴ける。
何というか、説明するのは難しいけれど‥
文言とサウンドがそうさせる。
そして一通り違う読み取り方で聴いた後に、
男女の歌に立ち戻って聴くとまたそれでグッときてしまう。
(私は何をやっているのだろうか?)
いい作品はそうやって、作った本人の見ないものを
聴衆が新たに見る自由な広がりと懐の深さを持っている。
私が作る色々のものも、いつか誰かにとってそう働いてほしい、そう願う。
そんな作品を作り出したい。
そうして後になって手を離れたものに出会って、
自分で新たな感慨を得て不思議に思い笑ったりするのだ。

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