鏡の国を読み終える

鏡の国のアリスを読了する。
不思議の国より笑いが多い気がした。
“あるある”があるある。コミュニケーションのあるあるが愉しい。
白い騎士の歌のシーンは記憶に残すストップモーションが悪意を感じさせてむず痒い、笑ってしまう。私の好きなシーンだ。表現しがたい微妙な、日常に湧く感覚。鏡の国は見知ったキャラが出るのも続編のサービスっぽくて親しみやすい、不思議の方は怖くてドキドキする。
アリスは多元的だ。時間の感じ取り方や物理的な力の曲げ方動き方、夢の捉え方など、スピリチュアルのトレーニングになるかもしれない。本を読む構造を活かして、読者の中へと体験を入れ子に繋げたり字面を視覚的に用いたり、音を鳴らしたり、未知のものを想像させたり、読書の醍醐味も詰まっている。あるあるがあって、トレーニングになって、ストレス解消になって、無茶苦茶なようで結構生活に活かせる本かもしれない、どの方面にも役に立つ機能が備わっている。そうして素直な感覚を思い出させてくれる。だからこそ、ずっと人気があって刷新し続けられているのだろう。

\サポート募集中!🙇‍♀/ 活動の資源として 大切に使わせていただきます