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【第二十二回】何者にもなれなかった50男の物語

どうもたてやんです
ダメな男でも人生一度くらい
いい思いをすることがあります
彼のハイライトはどう訪れたの
でしょうか?


会社の売上は全く無い状態で
ひたすらタダ働きをした

食事は一緒だし工場での寝泊り

なかなか目が出ない生活だった

でも危機感のないぼくは毎日を
淡々と積み上げただけだった

そんな生活が1年すぎたころ

取引先の社長がサンプルを依頼
してくれた

とりあえず6型

ぼくはなじみの工場へ
サンプルを依頼した

工場はオーダーが入るかもと
ノリノリでサンプルを作る

でも出来てきたサンプルは
とんでもないへなちょこ品

取引先の社長は残念な顔で

「せっかくだけどこれじゃぁ」

と言ってた

一年以上無給で奉仕してこの結果

人生とはそんなに甘くない

ぼくのように人生イージーモード
ならもっと厳しい現実が待っている

でもその時のぼくはねばった

「社長!もう一度作らせて下さい」

その時出来たサンプルは少し
まともでなんとか商品化できそう

少量だがオーダーに結び付き販売
したところなんと売れてしまった

ぼくが扱った商品は若い女子を
対象にしたものなので映え命

実際にクォリティはその次

この実績が有って少しずつだが
扱う商品が増えて行った

結局その会社の三分の一ほどの
商品を作らせて貰えるようになった

成功というのは結果であって
道筋が合っていれば継続すること

成功に近道はなくこの時の無駄
とも思える無給奉仕が効いたの
かもしれない

結果的にノウハウを覚え最後は
ビジネスも掴んだ

ダメな男が人生で一番輝いていた
瞬間だったのはまちがいない

結局近道は無く地道に続けることしか
結果はありえないということ

より多くの打席に立つことで
ヒットの確立が上がること

これが基本だし実績も作ったのに
何度も人生挫折している

結局ぼくは失敗から学ぶことが
出来なかったのかもしれない


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