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大奥 2023 幕末編 2

ドラマ10『大奥 season2』最終回が近づいて来ました。よしながふみが描く男女逆転『大奥』全編実写化が完結します。



感想


島津胤篤(天璋院)の鹿児島時代は省略されたもの家定との出合いと別れが原作以上に描かれています。season2冒頭に瀧山と共に登場し物語を導きました。

原作にはない井伊直弼に怒りをぶつける場面は家定を失った胤篤の心情をより鮮明にし、桜田門外の変は雪景色に赤い椿のコントラストで表し印象深いです。

和宮の輿入れ場面も原作通りに描き、女性であることを明かす入浴場面で注目したいのは烏帽子をそのまま冠っていることです。公卿にとって烏帽子は大事なもので戦国時代前の武士も同じでした。ドラマスタッフは時代考証を踏まえて和宮の烏帽子は冠ったままです。

岸井ゆきの演じる偽宮もとい和宮は原作以上の気持ち悪さを見事に表現し生母・観行院(橋本経子)に存在しなかったことにされ愛情を注いでもらえず座敷牢で育ち歪んでしまった「皇女親子(ちかこ)」の悲哀を伝えました。

※ 2023. 12. 15 追記


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