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骨折りゾンビのモンキーダンス 経年と遠征編

熱海です。骨折と共存する生活リズムが確立されてきました。朝ごはんを食べた後はコーヒーを淹れて、飲みながらギターを弾くと一日気分よく過ごせるようです。けいおん!のDon't Say Lazyとアジカンのソラニンが弾けるようになりました。

今は9mmのThe revenge of surf queenに挑戦しています。単音弾きのフレーズをパワーコードに拡張する部分が要練習です。ディミニッシュというコード変化が出てくるのですが、教則動画を見ていると「やばい響きがしますね〜」と紹介されています。私の使用しているE-Sufferというギターは9mmの滝善充シグニチャーモデルです。搭載されているのピックアップはDiMarzioのTHE TONE ZONEというものなのですが、高校生の頃に聞いていたラジオで滝さんが紹介していた内容は今でも忘れもしません。サイトの翻訳がうまくいっておらず、 "あなたは今までに巨大な蚊の攻撃のような音を聴いた事がありますか?" と書いてあったそうです。そして「これは間違いない」と滝さんは思ったそうです。ギター歴1ヶ月の私が鳴らしてもクリーンな低音とあたたかな高音が鳴ります。素晴らしいです。

ギター歴は1ヶ月ですが、コーヒー歴は2年半です。毎日ドリップしていればそれなりに上手くなります。毎日レシピをノートに残し、毎日テイスティングノートを書きます。実験ノートでしょうか。実験ノートなのかもしれません。

世の中にコーヒーはたくさんありますが、質の高い生豆を求めて進む道はなんとなく決まっています。品種、生産国、農園、ロットとこだわっていくことになります。最近はパナマのゲイシャ種のうち、エスメラルダやロングボード、ヌグオ、ブラックムーン、エリダといったオークション上位入賞農園の、オークション出品ロットを飲むのにハマっています。品評会出る農園のまさに品評会に出されたロットを飲むわけですから、質のこだわりとしては行くところまで行ってしまっています。

そんなトップロットは温度変化によるフレーバーの変化を細かく細かくノートに残したいものです。そんなことをしていられる朝ばかりではないので、同じゲイシャ種でももう少しデイリーで飲みやすい農園のものも常備しています。最高品種名ばかり飲んでいても仕方ないので、一定以上の質の他のコーヒーもあります。この辺りのバランスは非常に大切です。カードゲームはしませんが、カードゲームのデッキ構築と似ているのかもしれません。カードの強さが環境によって変わるように、コーヒーも日々エイジングしていきます。それに合わせてコーヒーを買い足していきます。消費量はおおよそ1日2杯ですが、来客があれば加速しますし、旅に出ると減速します。

最近ハマっている豆はコロンビアのインマクラーダ農園のゲイシャ種のsignatureロットです。非常にクリーンなコーヒーで、マスカットやメロンのようなフレーバーがします。ごくごく飲みたくなるような透明感です。「じゃあ果物ジュースでいいのでは」という言い回しが血反吐を吐くほど嫌いなのですが、このコーヒーになるとジュースよりも口に含んだ感触がクリーンです。コーヒーとして最高のものでありつつ、果物ジュースも凌駕しています。一杯のコーヒーに広がる大宇宙、星座を結んで喩えるように、数多の星から果実を見つける嗜みを忘れずにいたいものです。
フレーバーはストロベリータルト、フローラル ジャスミン、青リンゴと変化していきます。めまぐるしい生成変化です。

この豆を扱うロースターさんとは、EJCというヨーロッパのジャグリングイベントに参加した帰り、ワルシャワで最古のシングルオリジンコーヒーのお店で出会いました。そこでハートマン農園のゲイシャ種が1杯750円で売られていました。東京では2000円はすると思います。安いだけではなく、焙煎が異常に巧いのです。日本に帰ってからもメッセージをやり取りし、6種類の豆を送ってもらいました。そのうちの一つがインマクラーダだったのです。日本のロースターさん経由で買おうとしても、そもそもの生豆を買い付けしていないお店がほとんどです。普通に日本にいるだけでは味わえないトップロットのコーヒーと出会えることも旅の醍醐味です。

ジャグリング歴は15年を越えました。ジャグリングを始めた頃は、半年以内にクラブ4本を投げれるようになることが目標でした。今では左手で4本ジャグリングできてしまいます。両手でやれば8本です。右手の骨折はクラブ8本をジャグリングするための左手重点練習期間だったのでしょうか。

熱海でした。

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