脳下垂体腺腫闘病記ー番外編ー

今回は入院生活についての気づきを書きたいと思います。

●衣
もちろんパジャマです。1日いくらかのレンタルパジャマです。
下着のシャツは点滴のチューブのため)ので肌に直接着てました。
夜間寒い時もあり、ちょと心細かった気がします。
パンツはおしめです。こちらもレンタルです。
術後5日間は両サイドテープ式のものでしたが、以降はパンツ式に替わり楽になりました。
尿管チューブが入っているせいで汚れがついて2日毎に履き替えていました。
持参の下着はほとんで使わずにすみました。
シャワーは手術前日と退院前日の2回浴びました。
尿管をしているため、シャワーは行けず2日に一回ぐらいの割合でおしぼりで体を拭いていました。
水のいらないシャンプーを差し入れてもらい、ほぼ毎日頭をシャンプー?しました。
これは優れものでした。髪の毛がベタベタしないし、匂いもなく気持ちよく過ごせました。

●食
術後2日間は、口と鼻の傷が痛くて食べることができませんでした。
その後、一般食を食べました。初めはおかゆ、その後通常のご飯を食べました。
いわゆる病院食ですが、そんなに悪くはなかったと思います。
毎日メニューを工夫されていて飽きることはありませんでした。
術後6日目からナトリウム不足となり毎食1gのナトリウムを処方されました。
ナトリウムだけを飲むと塩辛く閉口しましたが、ご飯やおかずにかけて食べると味が濃くなり美味しく食べることができました。
祝日などには小さなケーキが添えられて心遣いが嬉しく感じました。
食事時間も朝8時前、昼12時、夜7時前とおもってたほど早くありませんでした。
飲み物は同じフロアにある自動販売機で買うことができました。
それでも小腹が空きます。
売店は1Fにあり、コロナの関係で行くことができず買い食いできませんでした。
家族に頼んでプロティンバーや栄養ゼリーを差し入れてもらいました。
これは助かりました。
中でも72%のチョコレートは一口サイズで重宝しました。

●住
手術前2日間は4人部屋、術後2日間はICU(集中治療室)でしたが以降からは4人部屋でした。
術後7日目からは部屋の窓側になり、外の景色や陽の光を見ることができました。
これはすごく助かりました。気分転換ができてよかったとつくづく感じました。
部屋の環境ですが、空調は問題ありませんでした。
音環境については決して静かというものではなかったと思います。
ひっきりなしに看護師さんやスタッフさんの出入りはあります。
また、患者さんの痛さゆえの怒鳴り声、うめき声もあります。
術後の患者さんにつける機器の音も耳障りでした。
私自身も尿管チューブをつけ、尿量を4時間おきに計測していました。
静かな時間というのは夕方と夜間に何度かあるぐらいでゆっくり眠ることはありませんでした。
入院したらゆっくり寝られる、という一般的な思い込みとは程遠い環境でした。

●点滴
術後から退院日の朝までずーと点滴はありました。
多い時で3本、左右の腕を使ってました。
基本は利き腕と反対の左手でした。
初めて知りましたが点滴の針を刺す静脈は何箇所か場所が決まっていて、探し出して針を打ちます。血液検査で使う太い静脈は使わないとのことです。
私の場合、この血管がわかりにくく血管が硬いためなかなか針がうまく入りませんでした。
看護師さんが夜中に新たに点滴を打つため、血管を探してトライされましたがなかなかうまくいかず苦労されてました。最後はベテラン看護師さんによって打つことができました。1時間近くかかったと思います。
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

●医療スタッフ
主治医の先生は術後、2日に一度程、外来診察前に見に来られました。
なかなか尿量が減らず様子みが長かったようです。
そのため退院日を見極めができなかったようです。

看護師さんには心配りのある対応いただいて助かりました。
皆さん、とても忙しく動き回っていました。それでもイヤな顔をせずコールに対応されたのはさすがと思いました。
私の尿量計測を4時間おきにやっていただき、量が減ったね。など声をかけていただいたのは励みになりました。

リハビリスタッフさんには助けられました。
術後、3日目からリハビリは始まりました。1日2回、違うスタッフさんで行いました。
初日は頭がぼーっとして自分ではしっかりしてたつもりがかなりボケてたと後から聞きました。
簡単な動きはできましたが、片足立ちは思ってたほどできずあれ?と思いました。計算問題もボケて勘違いしたりしました。
それでも日々、上半身、下半身を軽い負荷のかかる運動を続けました。
リハビリ開始3日めから普通の感覚に戻りました。
点滴と尿管チューブがあり動きに制限はありましたが徐々に体力も回復しました。
リハビリ中、趣味の話、共通の話題で会話もでき、かなり和みました。
精神的な意味でもすごく助かりました。
そのほか食事のスタッフさん、掃除のスタッフさんいろいろ配慮いただき、ありがく感じました。

スタッフの皆さんには本当に感謝いたします。

●体の変化
術後、目の霞が取れ、視界が明るく広くなりました。
夜間もくっきり見えるようになりました。手術するまでは目の霞と視界の狭い感じで車の運転に不安を感じることがありましたが、この不安も解消できそうです。
視力と飛蚊症は相変わらずです。
鼻はチューブを入れていたためかなり奥まで傷ついた状態です。
術後、血の混じった痰と鼻の穴から血糊がでてくるのはなかなか治りません。
術後、1週間くらいは匂いを全く感じず、缶コーヒーを飲んでも美味しくなかったのを覚えています。徐々に嗅覚は戻ってきています。
口の傷はなかなか治りません。食事はできますが上唇に痛みは残っています。
体重は4kgほど増えました。
リハビリはうっすら汗をかきますが、それ以外は寝ています。食事は一般食を食べているので太りました。
リハビリのスタッフさんからトレーニングチューブを借り、腕や脚のチューブをやてたせいか肩周りが大きくなったと退院後、家族に言われました。
退院する頃には上半身・脚もしっかりし問題なしとリハビリスタッフさんから太鼓判をいただきました。

●WiFi
病室病院内で携帯は使えました。
電話は指定エリアでしかできませんでいた。
WiFiは休息室にsoftbankの機器がありましたが私の携帯はau回線のため使えませんでした。もちろん4Gはバッチリ受信します。
パケットを使うと思い、楽天のポケットWiFiを持って行ったましたが全く4Gを受信しません。
自宅で使ってた時は問題なかったのですが、病院では受信困難でした。
医療機器の影響かなと思いましたがauは受信できるので電波が弱いのかなと思います。1日のうち、不規則ですが数分間、4Gを受信できる時があり、雑誌などダウンロードを行いましたが途中で途切れるので役に立ちませんでした。

●家族と友人、会社の人
やはり家族の存在は大きかった。LINEでの他愛もないやりとり、日々の心情の変化を交換するのが1番の励みでした。差し入れ品で無理を言えるのも家族ならではだったと感謝しています。
友人にも感謝です。メールやLINEで入院の報告をすると心配いただきありがたかった。同年代が多いので病気のことには敏感です。
会社の人には仕事面で迷惑をかけました。申し訳ない気持ちです。
入院が予定していた期間より長引いたため、新たな手続きが必要になったりご負担をかけてます。
手続きのため、診断書の提出を急がれたのですが、入院中はコロナの影響で診断書の申請もままならず、病院の文書発行の仕組みもあり、思うように診断書が発行されず、どうにか期日までに提出できたのは一安心ものでした。

最後にやっぱり健康が一番、入院は避けたいなとつくづく思います。
お世話になった皆様、ありがとうございました。

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