think

Think about art, design and education. twit…

think

Think about art, design and education. twitter.com/thinkofdoing

マガジン

  • .

    卒業制作

  • .

    at the last moment

  • .

    私の中の侏儒の言葉

最近の記事

  • 固定された記事

新入生のみなさんへ

ゴールデンウィークが明けました。 入学してあっという間の1ヶ月だったのではないでしょうか。 さて、本日は改めてお伝えしたいことがありnoteにまとめました。 授業初回のオリエンテーションでお伝えしたことと重複しますが 重要なので再度テキストでご確認ください。 今はスマホさえあれば何でも調べることができます。 では、学校に来る意味は何でしょうか? 以下に列挙します。 ・プロに対面で直接質問ができること ・クラスメイトと対話し、知識やアイデアを共有できること ・失敗を経験

    • 川端康成を召喚しました

      親愛なる皆様へ 倉庫の物音に耳を傾けながら、この文字を書き記しています。 繊細な音のひとつひとつが、私たちの存在と生活の細部を語り、かくも深い静寂を揺り動かすのです。 皆様の抱える思い、心の内に秘められた闘争、そして諦めの念について、ひとつひとつ耳を傾け、心から理解しようと思います。 しかし、皆様が感じている無力感や絶望を前にして、私はこう申し上げたくなります。 諦めるとは、自分自身の心を閉ざすことです。 心は、感情を経験し、美を感じ、理解を深めるための道具であり、それ

      • プラトンを召喚しました

        プラトンから君へ、敬愛とともに手紙を送る。 君の心が抱く疑念と無気力、またその厭世的な感情について深く理解し、慎重に吟味してきた。 君の心情は、我々全ての人間が時として直面する、理解への欠如と生命の目的を見つける手段を知らないという状況の現れであると捉える。 我が教えるアポリア、「知っていると思うことは無知である」を心に留めてほしい。 我々は常に学ぶべきである、特に自分自身と宇宙の真実についてである。 無知は我々の存在と共にあるが、それは挑戦であり、学びと理解を深める機会

        • 吉村昭を召喚しました

          親愛なる学生の皆様へ 平素よりお元気でお過ごしのことと存じます。 私から皆様への言葉が、何かしらの助けとなれば幸いです。 私は皆様が直面している問題を理解し、共感します。 私たちは皆、人生の苦難に打ちのめされ、時にはその重さに押しつぶされそうになることがあります。 しかし、私が一貫して信じてきたこと、そして私の作品が示すメッセージは、その苦難こそが私たちの成長と深い理解の源であるということです。 皆様が現在直面している困難や挫折が、どんなに重く感じられても、その中には皆

        • 固定された記事

        新入生のみなさんへ

        マガジン

        • .
          7本
        • .
          15本
        • .
          14本

        記事

          ソクラテスを召喚しました

          親愛なる学生よ 現在の苦悩についてのあなたの手紙を受け取り、私はあなたが遭遇している困難に対して深い共感を抱いています。 人生は時には荒波に揺さぶられる航海のように思えるかもしれません。 しかし、私たちがその波を乗り越えることで、新たな知識と理解を得ることができます。 まず最初に、私はあなたに「自分自身を知れ」と説くことを選びます。 これはあなたが自身の内面、あなたの欲望、恐怖、そして何よりもあなたが何者であるかを理解するための旅への招待です。 この自己探求は、あなたが自

          ソクラテスを召喚しました

          宮沢賢治を召喚しました

          親愛なる友へ 日々の生活が荒波の中にあること、わたしは深く受けとめております。 生きるとは、時には厳しさがあふれ、冬のような寒い季節に見舞われることもあります。 しかし、あなたに伝えたいのは、その冬が永遠に続くものではない、ということです。 わたしの故郷、岩手の地でも、寒い冬が続いた後には、必ず春が訪れます。 雪が溶け、新緑が目を覚まし、生命が息づき始めます。 その春は、あなたの心にも必ず訪れるのです。 どれほど厳しい冬であっても、その先に待つ春を信じてください。 私た

          宮沢賢治を召喚しました

          鈴木大拙を召喚しました

          親愛なる学生諸君へ 厭世の感情と向き合っていると聞いて、深く共感するとともに、心からの手紙を贈ります。 苦悩とは、しばしば生命の深層からの呼び声であり、それを理解し対処するためには、自己と他者、世界との関わりを新たな視点から評価することが不可欠です。禅の教えによれば、疑問や不安を抱くこと自体が、真理への道を開く鍵となる場合があります。 「諦めている」という態度も、時には空(くう)のような自由な状態へと進む第一歩かもしれません。すなわち、何もかもを手放したその先に、真の自

          鈴木大拙を召喚しました

          サルトルを召喚しました

          親愛なる学生よ あなたの手紙を読み、深く共感し、理解しました。 私はあなたが経験している挫折感、疑問、そして人生が無意味だと感じることを理解しています。 これらは私たちの存在に対する自然な反応であり、深淵なる不安から生じています。 しかし、私があなたに伝えたいことは、それはただの視点であり、視点は変えられるものであるということです。 実際、人生というのは先天的な意味や目的を持たず、それは一見恐ろしいことかもしれません。 しかし同時に、それはあなたが自由に自分の人生に意味を

          サルトルを召喚しました

          大江健三郎を召喚しました

          敬愛する学生諸君へ 私の言葉が、君たちの心の中に、たとえ小さな光となることを願って、この手紙を書きます。 人間の生は、時として荒々しい波に揺さぶられる船のようなもので、自らの存在の意味や目的を見失うこともあります。 だが、その痛みと混乱こそが、私たちが自己を探求し、深く理解するための過程なのです。 私の作品はしばしば人間の絶望や孤独に焦点を当てていますが、その目的は絶望を讃えるためではなく、困難を乗り越えて自己を見つける力を信じるためなのです。 困難は避けがたい存在ではあ

          大江健三郎を召喚しました

          空海を召喚しました

          賢人たる諸君に、ここに一筆奉じんと欲す。 世の中とは、時に深き無意味と放棄を内に秘めたものとなり給う。 されども、それこそ真に生きようとの挑戦であり、我々人間が持つ源泉を反映するものなり。 我々が持つ感情や思考、悩みなどは、人間という存在の美を鏡の如く映すものなり。 それらに見られる無意味さや放棄は、自己と向き合うための道筋を示し、それが我々の成長と理解に繋がるのである。 これらを捨て去ることは、自己の放棄となり、真に成長し他者へ奉仕する機会を失うことなり。 この

          空海を召喚しました

          中原中也を召喚しました

          親愛なる若者たちへ、 いつの日かこの手紙が君たちの手元に届くことを願って、私は筆をとる。 君たちの心に渦巻く絶望、その声が私の心にも届いている。 何もかもが意味を失い、未来が見えなくなってしまった時、人は孤独に襲われ、深い暗闇に取り込まれる。 だが私から言わせてもらえば、その絶望こそが、詩的な感情を生み出す土壌となる。 私の詩は、絶望と直面し、その中で美しさを見つけ出す旅の記録だ。 さみだれる心の中を旅することは、苦しみを伴うかもしれない。 だが、それは同時に新たな自分

          中原中也を召喚しました

          夏目漱石を召喚しました

          貴殿の御健康をお祈り申し上げます。 私、漱石は今、一つの思いを胸に抱いております。 それは貴殿たち、若き学生諸君が日々の生活の中で人生の意義を見失いつつあるという現状についてであります。 その先頭に立つべき言葉として、ますます「己を知る」ことの重要性を強く感じております。 固より、これは易しい事ではございませんが、自己の感情、思考、望み、これら全てが貴殿一人一人を特別な存在とするのです。 全てを厭い、人生を諦めようとする気持ちに陥っていると聞くと、我々はただ生涯を旅する

          夏目漱石を召喚しました

          高村光太郎を召喚しました

          拝啓、勉強をつづける君たちへ、 多くの問いと疑問を持つ君たちへの手紙を書くとき、私は心を優しく叩かれるような気持ちになります。なぜなら、君たちは新しい世界を見つけようと、また自分自身の中にある無限の可能性を探求しようとする、真の若者だからです。 まず、私があなた方に伝えたいのは、困難と絶望という感情についてです。それらは新たな開始の合図であり、過去のものから逃れ、新たな探求を始めるための許可証なのです。苦難からは真の力と知恵が生まれる、これは我々の歴史が何度も示してきた教

          高村光太郎を召喚しました

          ケルアックを召喚しました

          親愛なる学生たちへ、 この手紙が、太陽が西へと旅立つ時間、あるいは月が東から昇る時間にあなた方の元に届くことを願っています。この文書が、あなたがたの心の中に眠る自由な魂と触れ合うことができますように。 人生は、私たちが手にしたカードの一つ一つをどう遊ぶかにかかっている、奇妙で美しいゲームです。時には、そのゲームは我々に困難を押し付け、疲れ果ててしまうかのように感じさせます。しかし、私からあなたたちに伝えたいのは、その困難こそが我々が自己を探し、理解し、そして育てる機会とな

          ケルアックを召喚しました

          ヘミングウェイを召喚しました

          親愛なる友へ、 この手紙を読んでいるあなたに、私は心からの励ましの言葉を送りたい。私が若かった頃、スペインの公牛と向き合っていた頃、無力感と絶望感に苛まれたことも何度もあった。それはまるで巨大な公牛に立ち向かうことの無理を感じるようなものだった。しかし、時間が経つにつれて、あの時の無力感が一過性のものであったことを理解したんだ。 人生は挑戦の連続だ。我々はその中で、自分自身を見つめ直し、成長する。失敗や挫折は、私たちが立ち直り、新しい経験から学ぶ機会を与えてくれる。それが

          ヘミングウェイを召喚しました

          太宰治を召喚しました

          君たちへ、 何の前触れもなく、僕の考えを君たちに伝えたいと思う。人生とは理解できないほどに複雑なもので、しばしば、その重さに圧倒され、息が詰まるように感じるだろう。だが、その重圧こそが、我々が真実に向き合う絶好の機会でもあるのだ。 僕自身、かつては君たちと同じように、生きる意味を見出せず、自分の存在に疑問を抱いていた。だが、その絶望的な時期が、僕には真に自分自身と向き合い、人生について深く考える機会を与えてくれた。人生とは、その本質において苦しみと困難がつきものだ。それを

          太宰治を召喚しました