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165人と100の問いにありがとうございます〜TOI2021年の活動報告〜


問いと対話のワークショップThink Out!を主催する、TOIのタガイと申します。2019年4月に活動を開始したTOIもお陰さまで2021年の活動を終えることができました。毎月1回のThink Out!を中心に、各活動を続けてこれたのも参加者はじめTOIに関わってくださったみなさんのお陰だと思っています。これまでTOIと出会ったみなさんに、この1年の活動報告と合わせて、お礼をお伝えできればと思い、本noteをお届けします。

今年は55名!参加者はのべ165名に

2021年、TOIの活動はオンラインが中心になりました。全部で12回開催したThink Out!には日本全国から55名の方に参加いただき、TOIが開催するイベントの参加者はのべ165名となりました。

オンラインになったことでオフラインのような同じ場の空気を共有する臨場感や肌で感じる熱量などは感じにくくなり、深い対話をすることは以前よりも難しくなったと感じますが、一方で物理的な距離を超えて全国から「問いと対話」に興味がある方と出会うことができたのは非常に嬉しい変化でした。

嬉しいひと言「今年一番の思い出はTOIとの出会い」

たくさんの出会いがあった2021年の中でも特に印象深いのは、ある参加者の方からいただいたひと言でした。その方は、今年Think Out!に初参加いただき、その後何度か参加いただいていたのですが、2021年の最後に開催した『思い出』の回で「今年一番の思い出はなんですか?」というある方の問いに対して「TOIと出会ったこと」だと仰っていました。その方曰く「普段は深く考えずに通り過ぎてしまう言葉をこの場でじっくり考えることができる。それが、自分にとって新しい発見をもたらす。」というのが理由ということでした。

これは、これまで問いと対話の可能性を探究し広げるために活動を続けてきた私たちにとって、非常に励ましある言葉であり、この方のように問いと対話の可能性を新たに感じることができる人が世の中にはまだまだたくさんいることを、強く感じました。

心強い仲間たち

こうして活動を続けることができたのも、仲間あってのことです。

タニナカさんには毎回のThink Out!に参加いただき、ファシリテーターとして、またいち参加者としてみなさんの問いを引き出し、深めてもらいました。タニナカさんの経験談から場の空気が打ち解けて、他の参加者の方の経験談や問いを創発する瞬間を何度も目にしており、運営でありながら参加者としても、話しやすい空気づくりにいつも助けていただきました。

ナカダさんは毎回のチームミーティングで、その柔和な雰囲気から想像のつかないような鋭い問いをいつも投げかけてくださり、それがきっかけで毎回のテーマ設定に大きなヒントをいただきました。どうすればナカダさんのように「たしかに」とうなるような問いを出せるか、いつも参考にしようとしているのですが、なかなか真似するのが難しいと感じた1年でした(笑)。

来年も新年から問いを楽しみましょう!

2022年、TOIは毎月のThink Out!を引き続き継続しながら、新しい取り組みにも挑戦していこうと考えています。新年にも早速、新しい企画を仕込んでいますので、どうかお楽しみにしてくださいませ。また詳細は決まり次第、TOIのnoteとTwitterでお知らせします。

新年最初のThink Out!は1/22(土)10:00-12:30『努力』で開催します。
↓詳細はこちらから↓
https://www.kokuchpro.com/event/thinkoutonline030/

12のテーマから生まれた100の問い(一覧公開!)

最後に、2021年に開催したThink Out!から生まれた100の問いをご紹介します。こちらは、TOIの公式Twitterでも毎日ランダムにひとつずつ投稿されますので、よろしければフォローして下さい。

『信じる』(01/24 開催)
皆さんは何を信じて生きているか?
信じる、信じない、どちらが幸せな生き方なのか?
「信じる」という概念には地域や時代によってどのように違うか?
なぜ僕は、自分に自信があるのか?
「信じてよかった」と思わせるものは何か?
「これは大きく変わらないな」という信じているものは何か?
自分の信じているものに対して、信じる理由や根拠を持っていますか?持っているならどんなことですか?
信じて良かったと思えるときと、 そうでないときがあるのはどうしてか?
信じてくれている相手に、何が与えられるか?
信仰とは何か?
『居場所』(02/28 開催)
あなたに「居場所」といえるところがありますか?「ある」ならなぜ?「ない」ならなぜ?
なぜいま居場所がキーワードになるのか?
居心地がよい・よくない場所の違いは?
孤立していないと思えるというだけで居場所と呼べる条件として十分ですか?
ただ「いるだけ」ではそこは居場所ではないのか?
『やさしさ』(03/27 開催)
なぜ人に優しくしたいと思うのか?
「優しい」とは誰が決めるのか?
「優しさ」は本当に良いことなのか?
本当のやさしさとは?
優しい人ってどんな人?
優しさはどこから湧いてくるのか?なぜ湧いてくるのか?
優しさは、気持ちか?行為か?
他人はどういう時に優しさを感じるのか?
相手に感謝されないと、ムッとなってしまうが、それは優しさではないかも?
どうやったら、相手に優しさを感じてもらえるのか?
優しさにも種類があるのではないか?
『普通』(04/25 開催)
普通の人っているのかな?
「普通」という言葉をなぜ使うのか?
なぜここまで「普通」という言葉が取り上げられるのか?
なぜ「普通」という考えが必要なのか?
普通は誰が決めるのか?
『嘘』(05/23 開催)
嘘をつかない生き方はあるのか?
そもそも嘘をつかないことは考えられないのになぜ「嘘をついていけない」のか?
どんな嘘が許されてどんな嘘がだめなのか?
自分の感情を相手に正直に表明しないことも、嘘の領域に入るのか?
僕らがいる世界は本当の世界なのか?
嘘で本当に自分が守れるか?
なぜ自分に対して嘘をつくのか?
嘘をついていることから生まれるストレスはなぜ生まれるのか?
自分が言ったことじゃないことが、誤解で生まれる場合、責任は問われるのか?
自分は嘘をつくのに、相手に嘘を言われたら嫌な気持ちになるのはなぜか?
相手に伝わりやすいことを要約するのは嘘ではないのか?
嘘はいつかバレて信用を失うのではないか?
嘘と方便は違うのか?
嘘は誰がいつどこで嘘と判断するのか?
他者に対してつく嘘と自分に対してつく嘘は違うのか?
『空気』(06/27 開催)
空気は誰がつくっているのか?
必要な空気と不必要な空気の違いは何か?
気は誰のためのものなのか?
なぜ空気を読まないといけない同調圧力があるのか?
『才能』(07/18 開催)
才能のあるなしは誰が決めるのか?
才能の定義とは?
才能を活かすべきか、好きなことをするべきか?
他人の才能も積極的に活かすべきか?
『老い』(08/29 開催)
心の老いってなんだろう?
老いが劣化とすると、何についての劣化を言っているか?
カッコいい歳の重ね方とは?
老いるとは、できていたことができなくなることか?
より活発にできるようなった状況下で、それでも老いるという場合があるのか?
老いはなぜネガティブなんでしょうかね?
老いて、初めて得るものはないか?
老いを感じると、切なさや悲しさを感じるのは、何故か?
老いはなぜネガティブなのか?老いと成長の違いは何か?
社会・世代からみた老いとは?
「成長」の観点で言えば、精神的な老いって存在しないんじゃないか?
60歳、70歳でも「まだ60歳」「もう60歳」と考えるかどうか?自分の可能性を感じ続けていれば、「老い」ではない?
社会との関係性、社会がどうであるかによって、自分の「老い」のネガティブさは捉え直せる?
若い頃に戻りたいか?
『楽しむ』(09/26 開催)
楽しい道を選べば、楽になれるか?
相手を楽しませるためには、自分はどういう姿勢でいなければいけないのか?
人が楽しいを追求できる状態は、どんな状態にあるときなのか?
楽しくないことは楽しむことができるのか?
「楽しんでください」と言われるだけでは楽しめないのはなぜか?
『ルール』(10/24 開催)
ルールを窮屈に感じるときと、そうでない時の違いは何か?
ルールはすべて必ず守らなければいけないものなのか?
よりよいルールをつくるにはどういうポイントを意識すべきか?
ルールを好きになってもらうにはどうすればいいか?
どんなルールであれば自分が1位になれると思いますか?
長くみんなに愛されるルールは?
守ることで周りに良い影響を与えるルールは?
ルールを守りたくなる伝え方とそうじゃない伝え方の違いは何か?
ルールを守りたく環境とそうじゃない環境の違いは何か?
『愛したいか愛されたいか』(11/24 開催)
人や物を愛するメリットとは?
愛されたい人は常に幸せを感じられるだろうか?
愛することに喜びを感じるきっかけはどうやってつくることができるか?
『思い出』(12/26 開催)
楽しかった思い出も、振り返ると寂しい気持ちになったり悲しくなることがあるのはなぜか?
みなさんは2021年、どんな記憶に残る思い出がありますか?
思い出を大切にしていますか?
「思い出」として記憶されることは意図的に作り出せるのか?どういう条件が必要なのか?
「思い出」ということばにすると、楽しかった、面白かったなどが強く、負の感情が薄れるのです。それはなぜか?
「記憶の中で生き続ける」ということは、思い出すことが減ると、故人は徐々に二度目の死に近づいているのか?
嫌な思い出にどう向き合うべきか?
思い出が思い出じゃなくなる瞬間とは?
嫌な思い出を大切にしたほうがいい理由は何か?
人間にはなぜ「がっかりする」機能がそなわっているのか?
思い出は正確に覚えておいたほうがいいのか?
自分の読書体験は思い出なのか?
思い出と妄想の境目はどこか?
ねつ造かもしれない思い出も思い出として捉えていいか?
思い出が曖昧で困ったことはあるか?

以上です。

改めて、今年1年もありがとうございました。良いお年をお迎えください。
みなさんが来年も良い問いに巡り合えることを祈りまして、2021年のTOIの活動を締めくくりたいと思います。来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

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