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結局、バイザラウンドが最強だった。

問、

僕は本当にバイザラウンドが好きなのか。

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「学生の時によく聴いたアーティストを上げろ」
と言われたら、おそらく僕が挙げるのは
高校までならBUMPやRAD、ONE OK ROCK
大学ならandymoriやNUMBER GIRLで
そこにバイザラウンドの名前は登場しない。

バイザラウンドを初めて聴いたのは高校生の時、
丸刈りサッカー少年だった僕がYouTubeで
『コンティニュー』のMVを見つけたのが発端。

その曲が琴線に触れたのだろう。その後、
TSUTAYAでほぼ全てのアルバムを借りた。

ただ、どっぷりハマったのかと言われれば、
そんなことはなかったような気がする。

当時の僕はただ「周りの友達が知らない音楽」を
求めていただけで、バイザラウンドもそうやって
行きあたったバンドの一つに過ぎなかった。

でも、松山晃太氏の歌声には確かに心惹かれた。

エッジの効いたパワフルなボーカル。
ギターの腕も確かだし、
ステージングも申し分ない。

こんな完璧なギターボーカルがいるのかと、
その凄さは自分が大学に進学して、
バンドを始めてから身に染みて分かった。

高校の頃に知ったバンドのほとんどは
音楽の趣味が変わるにつれて、
次第に聴かなくなっていった。
(これは軽音サークルの友人の影響が強い)

それでもバイザラウンドは聴き続けた。

四六時中聴いていたわけではないが、
定期的に「バイザラウンドを聴きたくなる期」が
自分の中に唐突に訪れた。

リフや曲の構成を自分なりにパクって
オリジナル曲を作ったりもした。

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ライブには一度も行かないまま、
2015年にバイザラウンドは活動休止した。

バンドの休止後、松山氏個人は
新たにGRAND FAMILY ORCHESTRAなる
バンドを結成して精力的に活動していたし、
そちらも新曲が出る度に聴いてはいたが、
バイザラウンドが聴きたくなるだけだった。

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今回、バイザラウンドが復活すると知って、
僕はチケットに飛びついた。

…わけでもなく、チケットは取りそこねたまま
ソールドアウトを迎えていたが、
たまたま大阪公演の日の予定が空いていて、
たまたまネットに一枚売りに出されていたため、
今日、令和元年8月28日。小雨が降る中、
僕はpangeaまで足を運ぶこととなった。

対バンは2バンドいて、どちらも初見だったが
細かな感想は割愛させていただきたい。

ちなみに、
ircreは正直あまりピンとこなかった。
suspended4thは上手すぎて笑ってしまった。

そしてトリ、バイザラウンド。

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「主役、始めます」

松山氏の叫ぶような宣言でライブは始まった。

正直に言ってしまうと、
あまり良い出来ではなかったと思う。
サトシアンテ氏はまだ本調子には程遠く、
(誤魔化すためか、リバーブがかなり強かった)
ドラムのso氏も粗が目立った。

それでも僕はライブ中ずっと拳を掲げていた。

セットリストに選ばれた曲は全て知っていた。

イエスマンのブルースも、UFOも、
ムービーも、一言だけも、
ロックスターも、反逆のmmも、

コンティニューも、

好きな曲は全部やってくれた。

歌詞カードなんて見たことない癖に、
ほぼ全ての歌詞を口ずさむことができた。

何ならちょっと泣いていた。

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結論、

結局バイザラウンドが最強だったし、
僕はバイザラウンドが大好きだった。

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