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就職して3日目に母親が亡くなった話(やっておいてよかったこと編)

ここからはガラリと内容が変わりまして、母親が亡くなるまでなやって良かったこと、やっておけばよかったことをまとめます。

前回までの記事はこちらです。


今回はやっておいてよかったことについてまとめていきます。やっておいてよかったことは主に6つあります。

①大まかでもいいので、元気なうちから葬儀について話し合っておく

そんな、縁起でもないと怒られることは必至かもしれませんが、いざそうなった時はあなたが思っているほど賢明な判断はできないでしょう。

亡き母が私が物心ついた頃からずっと言っていましたが、私の母方の祖母はその手の話をすると縁起でもないとキレ出す人でした(まあそうですよね…)。

そんな彼女が64歳で心筋梗塞で亡くなった時 (1996年4月)、祖父(2019年6月死去)は気が動転し、葬儀社の方々に推されて桁が一桁違うだろレベルの、まるで芸能人のような葬儀をプランしてしまったのです。さらに、戒名も課金しまくったということで、なんだかんだ平均的な日本人の年収ウン年分を葬儀関連に支払ったことをうちの母や母の姉、婿養子である父に事後報告してきたというのです。

その時の反省を踏まえ、我が家では私が幼稚園のうちから葬儀をどうするかについて日頃から話し合っていました

具体的な葬儀社こそは決められませんでしたが、簡易葬でいいとかお寺のお墓には入らないぞというのは決めることができました。そのため、葬儀社やお墓選びを円滑に進めることができました。

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②相続について話し合う

お金の話、投資教育の話然り、とにかく日本人は気が進まない人も多いでしょう。特に、相続は死んだらどうするのセンシティブな話なのでいろんな意味で切り出しにくいと思います。

しかし、その後揉めに揉めて遺族が不幸になるのを見ていたい故人は誰もいないでしょう(と信じたいです)。そのためにも、日頃から話し合っておきましょう。

まずは、金融機関や地方自治体主催の終活セミナー的なものに参加してみましょう。そこで、最低限の終活知識を学習しましょう。その後、もし、それで取り分まで決まればそれを公正証書にでも残しておきましょう

もし、トラブルになるなと目に見えている人は弁護士さん探しを進めましょう。ちなみに我が家はまるで第1次世界大戦前夜のような緊張状態になると踏んでいたため、母方の祖母が亡くなった時点で弁護士さんをお願いしています。

探し方については、弁護士ドットコムで相談、もしくは金融機関や自治体などが主催の終活セミナーに行ってみてください。そして、まずは弁護士ドットコムやセミナーで出会った弁護士さんにお願いしてみるのもアリかもしれません。

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③コネ

私は就活や入試のコネは大反対です。しかし、私的な空間ではコネを駆使しましょう。特に、葬儀関連は大事です。

ミッションスクールに通われてた方々は終活を機に、キリスト教式での葬儀や記念会(いわゆる法事にあたるものです)を通われていた教会などにお願いしてみるのもアリかもしれません。

④保険を見直す

ほけんの窓口的な宣伝になりそうですし、お金お金でなんとなくこんなこと言うのも気が引けますが、死亡時はご自身が思うよりお金がかかります葬儀代は簡易的に済ませても30万円前後、その前に病気で入院していて死亡の場合は入院代もそれなりのお支払いになります

あとは、残されたご遺族の方がショックでご体調を崩されてそのままご休職なんていうパターンも考えられます。ということで、意外とお金が必要になります。

ですので、保険会社からのお手紙は開封もせずに捨てるのではなく、全部開封し、条件が今までと変わってないかをよく確認してください。

我が家の場合は、定期的に保険を見直していたので、いざというときに本当に助かる保険として活用することができました。

⑤家族が闘病中のうちから夢や目標を持つ

とにかく、闘病の介助は孤独との戦いです。また、介助を終えて残念ながら亡くなってしまったときに喪失感は計り知れないものでしょう。

介助疲れによる自殺や後追い自殺という悲しい結末にならないためにも、メンタルヘルスは労りましょう。その一環として、夢や目標を持っていただけたらと思います。

なにが夢だ目標だと思うかもしれませんが、意外と夢や目標の力は偉大です。

これは個人的な体験談になりますが、MBAに行って職種チェンジもしくはお給料アップを目指すんだという目標を母親の闘病開始時から持ち続けていたからこそ、どんなに辛い状況でもIELTSに向けて短期間とはいえスコアタしたり、(会社から受けろと言われていた)ITパスポートに合格したり、修論を(参考文献抜きで)12万字書き上げたりできたのだと思います。また、go to改めワクワクMBAキャンペーンからのジョブチェンジやお給料アップの夢があったからこそ、母の死後に後追いしようと一瞬思っても踏みとどまることができたのだと思います。

このような心がけは、闘病している人や故人にとっても励みになるかもしれません

最後に母の病院に書類を取りに行ったときに、看護師さんから聞いたのですが、母は「家族に嘆き悲しまれていると、見ていてしんどいから、苦しくなくても早く死にたいと思ってしまう。だから、一見能天気に見えるかもしれないが、go to MBAからの職種チェンジキャンペーンに向けて奮闘しているという日常を見せてくれる我が子はなかなかいい育ち方をしたと思う。こういう風に闘病している自分の前で夢や目標に突き進んでいるのを見ると、我が子ながら朝ドラの続きを早く見たい、明日も見たいと思うのと同じような気持ちになれるから、苦しくない限り生きていたいと思う。」と言っていたようです。

家族が重病を宣告された、家族が亡くなってしまうということは悲しいと思いますし、悲しいという気持ちは大切にしてください。

しかし、それと同じぐらいに闘病しているご家族や故人が見ていて楽しい自分ですか?というのを常に問いかけてみてください。

ご自身が故人や闘病されているご家族の立場になったら、同じ時間を過ごすなら、ご家族が悲しんでいる時間を見るのがいいのか、それともご家族が何かに向かって努力している姿を見る方がいいのかをよく考えてみてください。

夢や目標の内容については、MBAみたいな壮大なものだと、マイルストーンを立てて楽しめますが、そんなに壮大なものでなくてもいいと思います。

極論、Twitterのあの人にエンカしたいんだ、友達と飲みに行きたい、ディズニーに行きたいでもなんでも構いません。小さなものでも夢や目標を持ってみましょう

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⑥手軽にできる趣味はやめない

家族が病気になる、あるいは亡くなると不謹慎だと言って手軽にできる趣味までも全部パタっとやめてしまう方がいらっしゃいます。が、これをやるともれなく病みます(父親がまさにそれでした)。

これは結局⑤につながりますが、まず、メンタルヘルスの維持につながります。また、趣味をやるという小さな夢や目標に向かって進んでいる自分を闘病中のご家族や故人に見せるときっと喜びます

どうぞ、手軽にできる趣味はやめずに短時間でも続けてください

まとめ:日頃から計画的に、そして小さなものだとしても、夢や目標を持って生きる

ことが大切です。ご家族が闘病中の方、ご家族を亡くされたばかりの方は心中お察しします。が、無理のない範囲で時には自分の感情を大切に、一歩一歩進んでください。

ここから先は母親との思い出プレイバックということで、またお花料ゾーンになります。ここでいただいたお金は今後の記念会(法要)や納骨関係に使わせていただきます。

それでは。

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