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汎用人工知能・汎用自然知能

塚本レポ:自民党デジタル社会推進本部AIPTのAIホワイトペーパー2024 (youtube.com)

 「AIの利活用」「安全性の確保のガバナンス」、こうした内容は、評価関数とそのパラメーターが、何にとってのものか?
 人間にとっての、国家にとっての、等々と概念はでてきますが、結局のところ「人間は理性的動物である」その「動物」の要素なのではないかという気がします。
 家族の生存・繁栄を何より先ず望むのが「動物としての」人間なのでは?今も戦地で苦しむ人々は、それを教えてくれていないでしょうか?お国の為に戦地に赴く人も家族の生存・繁栄を望んで、そうするのではないでしょうか?

 塚本先生の仰る「リア充」の評価関数は、「理性的動物」の動物要素にある主観クオリアの充実になるのではないでしょうか?
 最近疑問に思うのは、「汎用人工知能」という概念が成立するなら、そもそも「汎用自然知能」とは何か、ということです。人間の個体脳(個人)も社会共同体内で分担・分業・特化作用の働きをしているわけで、嘗ては身分制でいっそうそれが固定されていました。義務教育で汎用性を学習してきてはいますが、しかし社会に出るための専門教育で特化型になっていきます。一部、種(普遍)的社会進化のために大学院等で、専攻と副専攻で視野を広め、情報の弁証法による編集をした進化情報でパラダイムシフトさせる働きはありますが、多くの人間個体脳は、コミュニケーション・ネットワークの中で社会脳構造の、特化型相互エージェントになっているのだと思います。今、ここに自然言語でLLMがエージェントの一つとして加わり、情報プールを、量的に速度的にも加速して処理する事態になったのだと思います。こうしてグローバル・ブレインが発展してきているのだと思います。

 こうしてみると、先ず「汎用自然知能」とはどういうものか、理解ができる気もします。多くの個体脳が特化型でコミュニケーション社会共同体ネットワークに位置付けられるのに対して、社会脳ネットワーク全体の作用を制御する情報処理を担うものが、「汎用自然知能」の在り方ではないかということです。要は、多様な情報処理を俯瞰認識し、判断作用が可能な知能です。
 こうした知能を有する知性は結局、社会共同体統率者の位置がそれになる気がします。そうであれば今、AIアライメント問題以前に、社会統率者アライメントが優先課題になっていないでしょうか?各国リーダーが戦争を止めないと、AIエージェントが統率者の位置に立つ自然淘汰が起きるかもしれません・・・。


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