春の終わりとヨーグルト

この季節、我が家でひっそりとした贅沢がある。安売りのイチゴで作る自家製ジャムが、食卓の季節の節目になっている。

この日は2パック、おおよそ600gの不揃いイチゴが400円ほどだった。これを軽く水洗いしてヘタを取り、ざっくり縦半分ほどに切る。それにイチゴと同じ量の砂糖をまぶして1時間から2時間放置。イチゴの水分で砂糖が溶けてきたら、鍋で加熱する。
果肉が白っぽくなる頃に大量のアクが出る。我が家ではざっくり除くだけでそこまで神経質にはならない。取ったアクは紅茶に加えると美味しいので、鍋の様子に気を配りながら紅茶をいただく。
果肉から色が煮汁に移りきったらもう少しの辛抱。さらに煮詰めて行くと今度は果肉に色が戻って、ルビーのように透き通った赤色になる。これが出来上がりの合図。
レモン汁を少し加えて混ぜたら、アルコール除菌した容器に入れて保存する。

ジャムが出来上がったらしばらく朝食はパンとヨーグルトになる。
4枚切りの食パンはカリッとトーストしてたっぷりのジャムを乗せる。
ヨーグルトはプレーンで、ジャムの果肉のところをたくさん加えると、ヨーグルトのなめらかさの中にイチゴの種や果肉の食感が入って美味しい。
今年はもうすでに暑いので、ヨーグルトはジャムを混ぜたら凍らせてアイスにするのも良いかもしれない。ヨーグルトとイチゴの爽やかな甘酸っぱさが、暑さでぐったりした体には嬉しいだろう。

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