Thorn

言語好きのセクマイ

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義務教育が教えてくれない英語の「大事なこと」

なんでbe動詞はあんなめちゃくちゃな活用の仕方をするんだろう なんで同じ意味の単語が複数あるんだろう(womanとかfemaleとか) なんで-s,-esで複数形になる単語と、-enで複数形になる単語があるんだろう そういうことをテーマに、ポツポツ書いていこうと思います。 あとは、なんか気が向いたことを。 中学生の頃の疑問に誰も答えてくれなくて、でも気になるから大学まで行ってそれを知ろうとした私の学習ログにもなると思います。 大学まで行って身につけた知識もあるので、公

    • 今更「メタバース」で成功するための、オタク的「前提」

      メタバースという分野が、経済の急先鋒になりつつある。近年のバーチャルタレントの活躍など、すでにバーチャルが舞台のビジネスでは一日に百万や二百万のやりとりは当たり前になっている。市場として魅力的な舞台であると言える。 しかしながら、メタバース的なサービスは何もつい最近生まれたわけではない。まさに「メタバース」である「セカンドライフ」は二十年近く運営を続けており、人気クリエイターは「セカンドライフ」内でとっくの昔から収益を得ている。 八年前には「VRChat」が生まれ、ここで

      • JOC新会長は女性じゃないと みたいな風潮

        そもそも何が問題で森氏は辞任が求められたのか性差別発言問題とその「釈明」会見が大問題になり、森前会長が辞任した。 これについて思うことはいくつかある。 ツイッターでは「リベラルの人たちは平等を謳うが、なら森氏を排除したりしないですよね?」というような書き込みも見た。引用しようかとも思ったが、先方にご迷惑がかかるといけないので遠慮した。 まず、「社会」から排除されるべき、とは微塵も思わない。今回の問題は「自分がリーダーを務めるイベントが掲げるテーマに反した」ことと、「それに対し

        • 性的少数者を怪物にしないでくれ

          ツイッターで漫画の一部無料公開をしている人がいた。リツイートか何かで回ってきたやつで、性的マイノリティの高校生のある夏を描いたものだった。とてもいい作品だと思った。 しかしそこについているリプライがよくなかった。作中ではMtFの高校生が登場するのだが、作者が作品につけたコメントが「トランスジェンダーの男の子の恋の話です」というものだった。そしてタグには#BLとあった。 誤解されるかもしれないので私の意見を先に述べておく。確かに正確な表現ではないかもしれない。しかし騒ぐほどで

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          【ネタバレあり】今更ながら映画「天気の子」の感想

          公開初期に鑑賞はしたものの、ネタバレを気にしているうちに、もう公開から一年経過するそうで、それなら許されるかと思い立った。 作品の核心に言及するかもしれないので、未鑑賞の方は注意していただくか、ここで読むのをやめることをおすすめしたい。 本作は前作「君の名は。」と比較して、観客の意見が大きく分かれた作品だったと思う。それは「君の名は。」が、田舎と都会の舞台を行き来することで情景の変化が大きく、引き込まれたら「我にかえり」にくい構造だった、というのが最初の理由だと思う。 本作

          【ネタバレあり】今更ながら映画「天気の子」の感想

          人が二人いれば、それはもう世界なのかもしれない

          私はXジェンダーというやつで、LGBTでいうとTの一種らしい。T、つまりトランスジェンダーというと、男性の身体に生まれた女性であったり、その逆であったり、というイメージになると思う。Xジェンダーの私からすると、それは一つのトラップで、Xジェンダーをトランスジェンダーと言っていいのか悩んでみたりするきっかけの一つになる。 Xジェンダーは、非常に平たく言えば「自己を形成する要素の中に”性別”という項目が存在することに納得がいかない」ことだと私は理解している。定義としての正しさは保

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          丸和運輸とかいうAmazon配達企業が最悪だった話

          当日配送がヤマト運輸の業務を圧迫するということで、一部Amazon関連から手を引いてしばらくたちました。この業務をヤマト運輸から引き継いだ企業群を、Amazonでは「ADP」と呼称しているようです。そしてこのADP、メチャクチャひどい。 いかに酷いか以下に列挙します。我が家が遭遇したものだけです。 ・遅配 当たり前のように遅れます。悪びれないし謝りません。なんやこいつ。 ・ピンポン押さずに不在票だけ入れていく こっちが印鑑握りしめて待っていてもサイレント不在票。なんで私が

          丸和運輸とかいうAmazon配達企業が最悪だった話

          表現の不自由展は何がだめだったのか冷静に考える

          世間が大騒ぎになった「表現の不自由展」について、企画者とかそれにGOを出した行政とかのアイデンティティーというか、人格にはなるべくタッチせずに、ただ展示としてだけ考えたとき、件の展示は何がだめだったのか。可能な限り冷静に考えてみたいと思います。 ・「自由」の定義がズレていた大きいのはこれかなあと思います。 自由って何をしても良いってわけじゃないでしょう? 私も別に自由をバッチリ定義できているわけではありませんが、自由って多分、自分の倫理観と世の中の規範に矛盾していなくて、他

          表現の不自由展は何がだめだったのか冷静に考える

          文系教育をバカにしすぎる傾向への憂い

          「文系は一生筆者の気持ちでも考えてろ」 匿名掲示板などでよく見かける文言だ。現代文の試験問題によくある「この文でわかる筆者(登場人物)の気持ちを答えなさい」というような問題文をからかっているんだと思う。真面目に答えるなら「その一文を作者がどういう意図で書いたのか、その意図を答えろ」という問題であって、だから「締め切り間に合ってよかった」とか「腹減った」とか「眠い」とかでないのは間違いないし、焦点がズレていれば減点されるのは当たり前のことだと思う。 ところで最近「日本語話者

          文系教育をバカにしすぎる傾向への憂い

          生命の定義を探すゲーム

          技術を生む人は「きっとそれが人類の未来を明るくする」と思って開発したんだと思う。核は安定したエネルギーをもたらすため、ダイナマイトは炭鉱夫の痛ましい事故を減らすため。多分それで人命を奪うという使い方を想定していなくて、技術が発表された後から、それで人命を奪うっていう発想をする人がいて、結果そうなってる。だから、倫理や道徳より先に技術が進んでしまって、その後で「これって倫理としてはどうなの?」ということになる。まあ、当たり前の話だと思う。存在しないものを物差しで測っても如何しよ

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          自分という存在を教えてくれた出会い

          私は幼い頃から「自分」を定義できずにいた。「自分は自分。それでいいじゃない」というのは私にとってみれば綺麗事で、自分自身で「自分」が定義できないということは他者に伝えることもできなくて、もっと言えば「自分」というのは私という存在の、一番根本にある「拠り所」なのに、それがあやふやだというのは、とてつもなく不安なものだ。 私は幼い頃から「自分」というのを、どんな言葉で形容していいかわからなかった。女性としては見られたくない。でも男性になりたい訳でもない。なんだかどっちつかずで、

          自分という存在を教えてくれた出会い

          50万円ももらえるつまらない仕事なら喜んでやるよって話

          30万円で楽しい仕事だって大歓迎だよ。現実を見てくれ。 最低賃金ももらえない人死にが出るような仕事か、20万円に手が届かない辛くて仕方ない仕事から選んでるんだこっちは。 若者が結婚しないとか車を買わないとか酒を飲まないとか寝言言ってないで賃金を上げろ!税金も物価も上がってるのになんで給料は据え置きなのかさっぱり理解できないのは私が馬鹿だからだろうか。同情するなら金をくれ。 畑に水をやらないのに「作物が育たない」と言う人はいない。飼料を与えずに「家畜が育たない」と言う人も

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          春の終わりとヨーグルト

          この季節、我が家でひっそりとした贅沢がある。安売りのイチゴで作る自家製ジャムが、食卓の季節の節目になっている。 この日は2パック、おおよそ600gの不揃いイチゴが400円ほどだった。これを軽く水洗いしてヘタを取り、ざっくり縦半分ほどに切る。それにイチゴと同じ量の砂糖をまぶして1時間から2時間放置。イチゴの水分で砂糖が溶けてきたら、鍋で加熱する。 果肉が白っぽくなる頃に大量のアクが出る。我が家ではざっくり除くだけでそこまで神経質にはならない。取ったアクは紅茶に加えると美味しい

          春の終わりとヨーグルト

          英語を勉強していたらフランスに行きたくなった

          大学時代、英語の成立に関して研究していました。というのも、英語があまりにもわからなかったからです。勉強としての英語はそこそこできる方でした。英語に関する大学に行ける程度には。でも納得はしていなかったんです。 で、英語が訳わからないので、一体どこからわけわけらなくなってるのか、歴史を辿ってみることにしました。日本の漢字が中国から渡ってきたように、英語も周りの国との歴史上の関わりから影響を受けていると考えたからです。 で、フランスに行きました。フランスとイギリスは歴史上なんど

          英語を勉強していたらフランスに行きたくなった

          アライって言葉がなくなるのが最終目標だよねって話

          アライ(ally:協力者)というのは、性的マイノリティーに対して理解、共存したいですっていう意思表示をしてくださっている方々。ありがたい。 けど、ふと思うんです。「アライって言葉があるうちは、本当の意味で理解が進んだ訳ではないんじゃないかなあ」と。もちろん、70年以上前、性的マイノリティーが処刑までされていたような時代より、アライっていう言葉がある今の方がよっぽど良いです。でも、これから先、本当に私たちみたいなのと社会のみなさんとで協力、共存していくとしたら、この「アライ」

          アライって言葉がなくなるのが最終目標だよねって話

          目に見えないものの適正価格について

          近頃、フリマアプリの成長で、不用品の始末の選択肢が増えただけでなく、ハンドメイドのアクセサリーや小物を売り出す作家の方が増えている。非常に素晴らしいことだと思う。売り上げあたりに手数料がかかるとは言え、それでも自分で店を構えるよりはるかに低コストで品物を出品できるし、購入する側としても、無数にある雑貨屋を巡ることなくお気に入りの一品を購入することができる。(もちろん、ふらっと立ち寄った雑貨店での「出会い」はそれはそれで良いものだ)しかし、同時に問題も起きている。「この材料なら

          目に見えないものの適正価格について