放射線治療を受けてみた (8):治療が終わって

2017年秋に子宮体がんの診断を受けてから手術を受け、2018年の2月から3月にかけて28回の放射線治療を体験した話をこれまで7回の記事で書いてきました(第1回目はこちら)。今回はその後のことを簡単にまとめてみます。

治療の後、体調がいちおう落ち着くまでには2週間以上かかりました。主な症状が落ち着くまでにかかった時間はだいたいこんな感じです。

- 味覚や食欲:約10日
- 下痢や頻尿:約2週間
- 皮膚のただれ:約2.5週間

一番しんどかったのは食事がらみの問題だったと思います。「何を食べても味を感じない(というかまずく感じる)」「食べる気にならない」「食べようとしてもほとんど食べられない」「食べた後に気分が悪くなる」といったことが日々のメンタルにかなり影響するというのは、まったくの想定外でした。

ただ、これが放射線治療そのものの影響だったかどうかはわかりません。骨盤部分への照射で出てくる典型的な問題は腸や膀胱、皮膚に関するものなのです。実際、治療前のオリエンテーションでも味覚や食欲について説明を聞くことはなかったです。もしかしたらストレスが原因だったのかもしれません。

食事がらみの問題の次にしんどかったのは、治療期間の後半に始まった皮膚のただれでした。皮膚の問題は治療が終わってからのほうが大変で、ピークは治療終了後1週間から10日後あたりに来ました。

治療が終わって数週間経ちましたが、食事量は相変わらず少なめで、体重もいまだに42キロと43キロの間を行ったり来たりしています。以前は好きだったけれど身体が受け付けなくなったものについても、それほどの変化はありません。以前は1日に最低5杯(しかもかなり濃いものを)飲んでいたコーヒーは、1日に1回カップに半分程度飲めば十分という感じ。逆に、これまでほとんど飲むことのなかった紅茶は毎日3杯ぐらい薄めのものを飲むようになりました。

放射線治療が終わってから直腸や膀胱の出血、リンパ浮腫などが出ることがあるそうです。今のところ、そのような症状は出ていません。

手術と放射線治療が終わったからと言って、がんとの付き合いは終わったわけではありません。頻度はこれまでよりもずっと少なくなるものの、通院も続きます。無理をしないように気をつけていきたいと思っています。


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